神奈川県三浦市にある「盗人狩(ぬすっとがり)」に行ってきました。
釣りが趣味の人に有名なこの地は、「かながわの景勝50選」に選ばれているのに、景勝を見に訪れる人は少なく、釣り人しかいません。
かくいう自分も初めて盗人狩を訪れたのは、釣りが目的だったため人のことは言えません。
ところが先日、都内から1日で出来るプチ旅行先として盗人狩がテレビで紹介されてました。
テレビの影響を受けて休みの日に訪れてみました。
盗人狩の由来
それにしても盗人狩とはすごい名前です。
岩場の近くに名前の由来についての案内板が立ってるのを見つけました。
盗人狩と海岸
盗人狩」とは、昔、盗賊が追われて、この山の端まで来て下を見ると、恐ろしい断崖(高さ約30メートル)と怒濤のさか巻きに、ぞくそくと身震いをして足がすくんで動けなくなり、たやすく捕まったという。それで 「ぬすとがり」の名が残っている。
ここの海岸は、岩礁の断崖が多く、足元の黒い岩には外海の大波が打ちよせ、白いしぶきをあげています。この波のうねりは多蛇の胴のように、うねうねと寄せては砕かれその都度崖に荒々しい音をたてています。今日では、潮の香りが満ちあふれるハイキングコースとして岩礁から岩礁へ橋もかけられ、凪ぎた日は釣人の姿も見られます。
三浦半島の海岸は、ゴツゴツとした岩場が多いです。
ハイキングコースを歩いている人は少なかったのですが、釣りに来ている人はとても多かったです。
盗人狩は、城ヶ島と並んで磯釣り場として有名です。ただ、城ヶ島の方がアクセスは良いです。
盗人狩へのアクセス
住所 | 三浦市南下浦町毘沙門 |
電車バス | 京急線三浦海岸駅からバス、「毘沙門天入口」下車徒歩20分 |
盗人狩周辺には、コンビニはおろかお店自体ないので、三浦海岸駅前で必要なものを購入するのがいいでしょう。
毘沙門漁港入口近くの駐車スペースには車がいっぱい停まってました。
付近には「関東ふれあいの道 三浦・岩礁のみち」の案内柱があります。関東ふれあいの道は、関東地方の1都6県をまわる自然歩道です。
現在、この一帯は車が停められなくなりました。
バス停から盗人狩まで20分くらい
毘沙門天のバス停から徒歩15分かけて盗人狩の入口に着きました。
この辺りでは貴重な干潟です。
毘沙門湾の他にもこの辺りには、小網代湾、江奈湾に干潟があります。
漁港に向かって歩いて行くと、漁港手前に右へ行く道があるので進みます。
右の道を進むと海岸に出ます。この岩場をしばらく進んで行くと盗人狩です。
途中から岩場の道になって高低差もあります。サンダルやビーチサンダルだと危険です。
盗人狩の奇勝
盗人狩周辺の岩場は、名前の由来の通り断崖絶壁が続きます。
盗人狩の海岸沿いは、上に突き出るような奇妙な形をしてますが、三浦市はこんな感じの岩場が多いです。
三浦半島の海岸の岩石は、黒くて硬い凝灰岩と白くて柔らかい泥岩によって形成されている三浦層群三崎層です。
確かに大きな洗濯板みたいな岩場でした。
高い波による波しぶきと奇妙な岩場が影響しあって、迫力のある光景を描き出しています。
アクセスは悪いですが、神奈川県を代表する景勝といわれるだけあります。
かながわの景勝50選の碑
かながわの景勝50選の碑めぐりをしてる人もいるようなので、石碑の場所にも少し触れておきます。
かながわの景勝50選の碑は、岩場と同系色なので、普通に歩いてるだけでは見つけるのが大変だと思います。自分もかなり探しました。
石碑の近くには、盗人狩の由来について書いてある看板があるので、それを目安にするといいかもしれません。
看板の近くには小さな橋がありますが、こちらも目安になるかも。
自分が訪れたときは、波か強風で吹き飛ばされたのか橋が破損してました。
かながわの景勝50選の石碑を探す人は、まずは案内を見つけ、近くにある橋の周りを見渡してみるのがいいと思います。
橋がある場所から海に向かって進むと、石碑があります。
盗人狩の景勝まとめ
・盗人狩は釣りの有名スポットである。
・名前の由来は、崖に立った盗人が足がすくんだことからきている。
・盗人狩では、白い岩と黒い岩が作り出す奇妙な岩場が見れる。
・かながわの景勝50選に選ばれている。
本を見ながら、かながわの景勝をまわってます。