横須賀の観音崎は、横浜から車で40分で行けるお気軽な観光名所である。
横浜横須賀道路の「馬堀海岸」出口から車で5分なので、バイクツーリングの途中による人も多い。
日本最初の洋式灯台といわれる「観音崎灯台」は、中に入って登ることができ、灯台から浦賀水道を行き交う船を眺めて楽しむことができる。
観音崎について
観音崎の名は、奈良時代の行基が船の安全のために十一面観音を海蝕洞穴に納めたことから始まるといわれる。
観音堂が建てられたことから、観音崎と呼ばれるようになった。
観音崎の由来の看板があった場所の近くにあった海蝕洞穴。
観音崎は、東京湾に飛び出るような形をしていて、対岸の富津岬との距離は約6キロしかないため、天気がいいと富津岬・房総半島が良く見える。
観音崎からは、直線距離だと横浜よりも富津岬の方が近い。
「観音崎の歴史」
東京湾の入口に位置する観音崎には、江戸時代に番所や台場が設けられ、明治になってからも砲台が各所で設けられるなど、重要な役割を果たした。
今も洋式砲台の跡を見ることができる。
県立観音崎公園へのアクセスと駐車場
住所 | 神奈川県横須賀市鴨居4−1262 |
アクセス | 京浜急行線「馬堀海岸駅」または「浦賀駅」から観音崎行きのバスに乗り、終点で下車 |
少し遠いけど、駅から公園まで歩く人もいる。
車の場合は、横浜横須賀道路の「馬堀海岸」から観音崎方面へ道なりに進んで行った先に駐車場がある。
駐車場は、有料期間と無料期間がある。
観音崎公園駐車場の料金
期間 | 有料日 | 営業時間 | 2018年度 |
---|---|---|---|
1月1日~1月3日 | 毎日 | 午前8時~午後5時 | 1月1日~1月3日 |
1月4日~4月第4金曜日 | 土日祝 | 午前8時~午後5時 | 1月4日~4月28日 |
4月第4金曜日の次の土曜日~5月第2日曜日 | 毎日 | 午前8時~午後5時 | 4月29日~5月14日 |
5月第2日曜日の次の土曜日~6月30日 | 土日祝 | 午前8時~午後5時 | 5月20日~6月30日 |
7月1日~8月31日 | 毎日 | 午前8時~午後6時 | 7月1日~8月31日 |
9月1日~12月31日 | 土日祝 | 午前8時~午後5時 | 9月1日~12月31日 |
観音崎公園の利用料金
期間 | 大型車・中型車 | 普通車 | 二輪車 |
---|---|---|---|
下記以外の期間 | 890円 | 560円 | 120円 |
1月1日~1月3日 4月第4土曜日~5月第2日曜日 7月1日~8月31日 11月3日 |
1,420円 | 890円 | 120円 |
県立観音崎公園案内版
観音崎の海岸から見た眺め
観音崎バスターミナル近くには、「かながわの景勝50選 観音崎」の碑がある。
観音崎は、かながわの景勝50選に選ばれるほどの景勝ということなのだ。
海岸に沿って道が整備されている。自然博物館を越えた所には、初代ゴジラの足跡がある。
やってる人いなかったけど、砂浜ではバーベキューが出来るそうだ。
広場の奥には、道があって他の道に通じている。
観音崎は、車なら横須賀市街地からも近い。
海水は結構きれい。
水が引いたときに海水がたまった場所を潮だまり(タイドプール)といい、観音崎ではカニやヒトデ、ヤドカリなどを見ることができる。
海岸の道は整備されているので、ジョギングもできそう。
房総半島がハッキリ見えるほど近い。
途中には、行基が十一面観音を安置したとされる洞窟がある。
聖武天皇の御代天平13年(741)に、諸国修行の途中に行基がこの地に立ち寄り、この洞窟に住んでいた大蛇を退治したとされている。
海岸沿いの道をしばらく歩いて行くと、右手に灯台へ続く階段が現れる。
灯台に続く道はこんな感じの階段。
観音崎灯台
観音崎灯台は、江戸条約に基づき、日本最初の洋式灯台として明治元年(1868)に建設された。
初代灯台は、レンガを用いた作りだったが、地震によって倒壊した。現在は三代目である。
観音崎灯台は、参観料200円(小学生以下無料)を支払えば、灯台に登ることができる。
参観時間は、5~9月は9:00~16:30、10~4月は9:00~16:00までとなっている。
敷地内の配置図
灯台からは、横浜ベイブリッジ、房総半島だけでなく、東京湾アクアラインも見えたから驚きだ。
空気が澄んでいないとなかなか見えないかも。
汽笛吹けば 霧笛答ふる 別れかな 橙青
霧いかに 深くとも嵐 強くとも 虚子
観音崎の灯台は、横須賀市の風物百選に選ばれている。
灯台への登り口
階段は狭く、一人しか通れない。
観音崎灯台からの眺め
観音崎灯台からの景色は素晴らしい。
鋸山の方角。
大きな船も通って行く。
高所恐怖症の人にはきついかも。
観音崎灯台についてのまとめ
・観音崎は、市街地からそれほど離れてないが、海水がきれいだった。
・観音崎の駐車場は、有料の時期と無料の時期がある。
・観音崎灯台は、日本で最初にできた洋式灯台である。
・観音崎の灯台は、登ることができる。
・観音崎から富津岬は直線距離で約6キロしか離れていないため、富津岬がよく見える。
・観音崎灯台からは、天気が良ければ横浜ベイブリッジ、東京湾アクアライン、房総半島を見ることも可能。