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横浜で唯一の渓谷といわれる「陣ヶ下渓谷」

投稿日:2021年5月30日 更新日:

「陣ヶ下渓谷(じんがしたけいこく)」は、保土ヶ谷区川島町にある横浜市内で唯一の渓谷です。

渓谷がある一帯は、現在、陣ヶ下渓谷公園として整備されています。

渓谷以外の公園内の道は整備されてるので、ウォーキングやジョギングしている人も見かけます。

横浜市の中心辺りにあるので、市内の人なら自転車でも行くことが可能です。

陣ヶ下渓谷について

陣ヶ下は、鎌倉時代に源頼朝の家臣であった和田義盛が狩りの陣を張ったことが由来とされています。

陣の下に渓谷があったことから、陣ヶ下渓谷の名がついたみたいです。

三浦市にある和田義盛の碑

 

陣ヶ下渓谷の案内には、横浜で唯一の秘境といわれる保土ヶ谷の秘境とあります。

この一帯は2004年に整備されて、陣ヶ下渓谷公園として公開されました。

 

陣ヶ下渓谷周辺は保土ヶ谷区でも自然が残っているエリアで、初夏にはホタルを見ることもできます。

また、陣ヶ下渓谷はシダ類の宝庫といわれ、珍しい植物も多く見られます。

 

公園の上には環状2号が走っているので、敷地内に環状2号の柱があります。

自然と近代建築が一緒になってる景観は横浜ではよく見る光景です。

 

陣ヶ下渓谷公園のアクセス

所在地 横浜市保土ケ谷区川島町797
アクセス 相鉄線「上星川駅」から徒歩15分
駐車場 あり(30分100円)

 

 

駅から徒歩の場合は、陣ヶ下渓谷ひろば公園(左)の横を進んだ先に入口(右)があります。

 

 

駐車場は坂を上った団地の近く(南側)にあったので、迂回して来ました。

 

ちなみに自転車用の駐輪場はないので、邪魔のならないような場所に停めるしかありません。

 

みずのさかみち入口から陣ヶ下渓谷へ

陣ヶ下渓谷への入口は何か所かありますが、今回はみずのさかみち側から行きました。

 

みずのさかみちの坂を下ると、左手に公園の入口があります。

 

陣ヶ下渓谷公園のマップです。

公園はそれほど広くないので、1時間もあれば回れます。ちなみに車を停めたのは西原口です。

 

渓谷周辺以外は道が整備されてるので歩きやすかったです。この日は5月末でしたが、かなり暑く感じました。

ニュースでは、今年も猛暑になる予想がされてます。

 

整備された道を渓谷に向かって進んで行くと、渓流への入口が見えてきます。少しわかりにくいですが、下の写真が入口になります。

アスファルトの道はここまでで、ここからはハイキングコースでよく見るような道になります。

ぬかるんでる箇所もあるので、動きやすいスニーカーなどで行くのがよいと思います。私は初めて訪れた時は、スーツ姿の革靴だったのでひどい目にあいました。

 

渓流入口から数分歩くと渓谷が見えてきます。階段で渓流に下りられます。

川の流れはたいしたことありませんが、滑りやすくなっています。反対側には岩を歩いて行けます。

 

面積はそれほど広くはありませんが、横浜市内で自然を味わえる公園は少ないので貴重です。

 

岩の上を渡って渓流を越えると環状二号の高架橋が見えてきます。構造はPC中空床版連続ラーメン橋で、2001年に土木学会田中賞、2003年には土木デザイン賞を受賞しています。

 

高架橋の下を川に並行して進んで行くと出口です。上星川駅から徒歩の場合はこちらが入口になります。

 

さらに道を進んで行くと陣ヶ下渓谷ひろば公園に出ます。

 

車があるので来た道を戻ります。

 

ここからは周辺の見どころを紹介します。

みずのさかみち

陣ヶ下渓谷の隣には、西谷浄水場や水道記念館・技術資料館があります。

みずのさかみちの名は、坂の地中に鶴ヶ峰浄水場と西谷浄水場がつながる水道管があることからつけられたそうです。

この坂道は「手作り郷土賞」および「ふるさと坂道三十選」を受賞しています。

 

階段を下りた先に陣ヶ下渓谷公園の入口があります。

 

蛇骨龍王弁財尊天(じゃこつりゅうおうべんざいそんてん)

保土ヶ谷高校近くにある特別養護老人ホーム(かわしまホーム)の敷地内に祠があります。

蛇骨龍王弁財尊天(じゃこつりゅうおうべんざいそんてん)という神様のようです。

蛇骨龍王弁財尊天には、真二つにされた大蛇という伝説が残っています。

大蛇が寝ていたら、猟師に鉄砲で撃たれてしまったというもので、二つのうち頭の方がここに祀られ、尻尾の方は白根の社に祀られたそうです。

 

川島町 杉山神社

川島杉山神社の創建は不詳ですが、言い伝えによれば、天文年代(1532~1555)、上杉朝定との戦の時に北条氏康がこの地に陣を張った夜のこと、日本武尊の東征の夢を見たので、その加護により必ず勝てると祠を建て武運を祈ったといいます。戦に勝利した後は、ただちに社殿を新築し、恩返しをしたそうです。

氏康は領民をいたわる気持ちが強く、戦乱による住民の困窮を救うために植林を奨励し、植林の祖神である五十猛命(いそたけるのみこと)を合祀したそうです。

明治6年(1873)に村社に指定され、現在の社殿は昭和30年(1955)5月の造営です。

 

杉山神社の下の階段の近くにもう一つ階段がありますが、その階段を上ると「嬬恋稲荷」があります。

 

おわりに

陣ヶ下渓谷は横浜にいることを少し忘れさせてくれる場所でした。

面積はそれほど広くはありませんが、渓谷なんてなかなかお目にかかれませんから貴重です。

相鉄線の西谷駅からも歩いて15分くらいで行けますし、見ておいて損はないと思います。

  • この記事を書いた人

侍従川

横浜で不動産仲介業とァイナンシャルプランナーをしています。

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