横浜港を代表する施設である「大さん橋」。
遠くからでもハッキリと見える、お城のような豪華客船が停泊していることもある。
大さん橋の屋上「くじらのせなか」からは、横浜ベイブリッジやみなとみらい、山下公園といった横浜の名所がよく見える。
近くにはマリンタワーや横浜港発祥の地といわれる象の鼻などもある。
大さん橋の歴史
欧米列強からの圧力により、1859年に横浜港が開港する。
開港してから増加の一途だった貨物量に対応するため、1894年に建設されたのが、大さん橋の前身になる鉄桟橋である。
その後、関東大震災で倒壊するも復興。
太平洋戦争後は、連合国軍に接収されるが1952年に接収が解除される。
その後、何度か改修が行われ、大型客船が複数着岸できる主要客船ターミナルとして整備される。
写真は、大さん橋の入口
大さん橋には、客船ターミナルだけでなく、大きなホールもある。
象の鼻
1858年に欧米列強と通商条約を結んだ幕府は、1859年に横浜の開港を余儀なくされる。
横浜港の開港により、西と東の波止場が建設される。
最初の波止場は平行な2本の波止場だったが、1866年の大火をきっかけに湾曲した形の波止場が築かれ、その形状から象の鼻と呼ばれるようになった。
象の鼻は、横浜港発祥の地といわれ、象の鼻がある公園内では、当時の様子などを見ることができる。
象の鼻の向こうには、赤レンガ倉庫やみなとみらいが見える。
「日本近代文化の出発点 象の鼻 岩倉大使欧米派遣」
明治4年11月12日、国の命運をかけて岩倉具視を特命全権大使とする100名余りの使節団が、象の鼻から出発した。
不平等条約の改正には至らなかったものの、欧米の文化や制度、技術に触れたことは、日本の近代化を急加速させていくことになる。
交通アクセス
所在地 神奈川県横浜市中区海岸通1丁目1番4号
電車 みなとみらい線「日本大通り」駅から徒歩7分、JR根岸線「関内」駅から徒歩15分
自動車 首都高速の横浜公園出口から
大さん橋駐車場料金は、1時間500円。以降30分ごとに250円が加算される。
平日は24時間まで1,500円、土日祝は24時間まで2,000円が最大。料金は入庫時の曜日が適用される。
大さん橋の駐車場の状況を知るには、リアルタイム情報が便利。
くじらのせなか
大さん橋の屋上には、「くじらのせなか」と呼ばれる観光スポットがある。
くじらのせなかは、海の上に飛び出るような形をしているので、360度海を見渡すことができる。
くじらのせなかからは、豪華客船を間近に見ることもできる。
豪華客船が停泊しているときは、多くのバスが出入りしている。
くじらのせなかは、スロープ状のウッドデッキになっている。
屋上をくじらのせなかと呼ぶのに対して、大さん橋の中はくじらのおなかと呼ばれる。
真夏と真冬は観光客は少ない。
くじらのせなかから見た山下公園とマリンタワー
くじらのせなかから見た横浜ベイブリッジ。
ビューポイントから見たみなとみらい。ランドマークタワー、赤レンガ倉庫、観覧車が見える。
目の前を通る船。真ん中に写ってるのは、新横浜のプリンスペペ。
屋上から見える富士山
くじらのせなかから、富士山が見えるという話を聞き、天気の良い日に行ってみた。
ちなみに富士山が見えたこの日は、天気が良い1月の中旬ごろの寒い日。
大さん橋の一番先まで行って見た富士山。
ビルの隙間からなんとか見える程度だった。
大さん橋の真ん中あたりから見た富士山。
富士山の山頂付近が少しだけ見える。
近くのおすすめスポット
大さん橋のまわりには、ほかにも徒歩で行ける有名な観光スポットがある。
横浜マリンタワー
横浜マリンタワーは、ランドマークタワーができるまでは、横浜のシンボルといえる建物だった。
おとな700円を払えば、タワーに上ることもできる。
タワーからは、横浜の街が一望に見渡せる。
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横浜マリンタワーから見える横浜の夜景
「横浜マリンタワー」に行きました。 横浜マリンタワーと言えば、かつては山下公園と並ぶ横浜の代表的な観光スポットでした。 ランドマークタワーやみなとみらいエリアが誕生したことで、横浜の観光 ...
赤レンガ倉庫
大さん橋からも見える「赤レンガ倉庫」は、保税倉庫として明治政府によって建設された。
2002年に整備して公開され、今では横浜の観光スポットになっている。
建物の中には、商業施設が入っている。
夜はライトアップされ、赤レンガ倉庫のきれいな夜景が見れる。
山下公園
山下公園は、日本で最初の臨海公園といわれており、横浜の代表的な観光スポットである。
公園からは、ベイブリッジやみなとみらいが見え、氷川丸も係留している。
バラ園もおすすめ。
大さん橋まとめ
・大さん橋は、正式には「横浜港大さん橋国際客船ターミナル」という。
・大さん橋の屋上にあるくじらのせなかは、無料のデートスポットとして有名。
・くじらのせなかからは、横浜のシンボル的な建物のほとんどを見ることができる。
・大さん橋から富士山を見るのは、ダイヤモンド富士以外はおすすめしない。