1月~3月は引っ越しシーズンといわれ、不動産屋が忙しくなる時期です。
普段暇そうにしている不動産屋のおじさんも引っ越しシーズンだけは頑張って働きます。
賃貸を専門にしている不動産屋は、この1月~3月で1年の売り上げのほとんどを稼ぐというほど不動産屋にとって大事な時期です。
特に大学が近くにあると一定数の学生は引越しするので、不動産屋は忙しくなります。
しかしながら、最近は不景気もあって子供に一人暮らしをさせる余裕がない家庭が増えています。特に毎月かかる家賃が重荷になっているようです。
子供の一人暮らしは大きな負担
ある東京の私大のデータによると、実家からの平均の仕送り金額は9万円を超えるようです。不足分は本人がアルバイトするか、奨学金等の利用によって補うことになります。
当然ですが、東京の中心であれば家賃は高くなり、郊外に行くほど家賃は安くなります。
大学の入学時に100万円以上がかかり、これに加えて仕送りがかかるわけですから、大学に進学させる家庭の負担は非常に大きいです。
私立大学と国立大学とでは学費の負担に大きな差があり、国立大学と比べて私立大学の学費の負担が大きいことは知られています。
ただ、自宅から私立学校に通わせるのと、一人暮らしをさせて国立大学に通わせるのとを比較すると、私立大学でも自宅から通わせた方が費用は抑えられるといったデータがあります。
それくらい子供の一人暮らしが家計に及ぼす影響は大きいわけです。
部屋探しで予算オーバーなら条件を下げる
家賃を安くする方法はいくつかありますが、簡単にできるのは条件を下げることです。
例えば、家賃は駅から近いほど高くなりますし、部屋が広かったり、設備が充実してれば家賃は高くなります。
駅から遠い物件を選んで、移動は自転車にするといったことも有効です。
部屋探しで何を優先するかは人それぞれですが、物件の条件に優先順位をつけて、譲歩できるところは譲るようにすると、部屋が見つかりやすくなります。
エリアを変えたり、広げることも効果的です。エリアを変えたり、広げることで物件数が大幅に増やせるからです。
たとえば、横浜市だと東横線沿線と横浜駅、田園都市線が高めなので、横浜線や市営地下鉄線にしてみたり、横浜駅から2つ,3つずらしてみると少し安い物件が出てきます。
家賃を下げる方法
・駅から遠い物件にする(バス便ならもっと安い)
・面積の小さい部屋にする
・エリアを変える
・駅を変える(大きな駅→1つ・2つ隣の駅にする)
など
家賃に差がつく原因
家賃に差がつく原因にはどのようなものがあるでしょう。
原因として考えられるのは、建物の築年数、バスとトイレが一緒か別か、洗濯機が室外・室内か、エレベーターのある・なし、駅からの距離、設備・仕様の充実度、建物構造……などが挙げられます。
・建物の築年数が古いと家賃は安くなり、新しいと家賃は高い
・バストイレ別の方が高い
・洗濯機置き場が室内の方が高い(人気)
・エレベーターがあると高い(維持費)
・駅から近いと高い(不動産の価値)
・設備が充実してると高い
・木造より鉄骨鉄筋コンクリート造の方が高い(原価高い)
同じような条件の部屋でも、土地が高めのエリアは家賃も高めに設定される傾向にあります。まあ、そうではないこともあります。
その人の価値観でも差が出ます。私が良いと思って勧めた物件が気に入らず、たいしたことないと思った物件を気に入られることは往々にしてあります。
契約の条件を総額費用でみる
最近の地方の賃貸市場は、需要よりも供給が多いので、家賃以上に賃貸借契約の条件で差がつくことがあります。
どういうことかというと、例えば、礼金なしの物件と1か月の物件とでも差がつきます。
もしも、家賃が10万円で家賃が2千円安かったとしても、礼金1か月の差は家賃に換算すると50か月分にもなります。
最近では、家賃が一定期間無料になるフリーレント物件というものもあります。
そのかわり、フリーレント物件では、1年未満の短期解約は特約で違約金が発生するとしているのが普通です。
よく分からない名目で手数料や会費が発生することもあります。
クリーニング費用や鍵交換費用でも管理会社によって費用に差が出ます。
まとめ
・部屋探しで予算オーバーなら条件を見直す
・家賃が低くなる→駅から遠い・部屋の面積が狭い・ユニットバス(バストイレが一緒)・エリアの主要駅でない・エリアを変える・沿線を変える
・毎月の家賃でなく、費用を期間総額でみる
・フリーレントなども利用する