神奈川県の葉山は、山と海がある風光明媚な避暑地として知られています。
そして、葉山の総鎮守として源頼朝によって創建された神社が森戸にある森戸神社です。
森戸神社は、恋愛、子宝のご利益がある人気のパワースポットとしても知られています。
森戸神社の境内には、「森戸の夕照」として「かながわの景勝50選」に選ばれている夕日の他、ビャクシン、千貫松、石原裕次郎記念碑など見どころもたくさんあります。
森戸神社は葉山一のパワースポット
三島大社に源氏の再興を祈願した源頼朝は、治承4年(1180)に平家打倒の兵を挙げて成功しました。
平家を関東から追いやり、鎌倉入りをした頼朝は、三島大社の御分霊を受けて葉山の地に森戸神社を創建しました。
葉山の地は、七瀬祓(ななせのはらえ)の霊所(由比ガ浜、金洗澤池、方瀬川、六浦、㹨川、杜戸(森戸)、江島龍穴)としても重要な地です。
森戸神社は、北条、足利氏の崇敬も篤く、鎌倉幕府の重臣たちからも厚く信仰され、天正19年(1591)には、徳川家康から社領七石を寄進されています。
森戸神社では、大山祗命(おおやまつみのみこと)と事代主命(ことしろぬしのみこと)の神様を祀っています。
森戸神社は、子宝や恋愛成就のご利益があるといわれる有名なパワースポットなので、絶えず人が訪れています。
かながわの景勝50選「森戸の夕照」
森戸神社の裏から海岸に向かって歩いて行くと、「かながわの景勝50選」の碑があります。
かながわの景勝50選とは、神奈川県で特に景勝に優れているとして県が紹介している場所のことです。ただ、今はあまり話題になることは少ないです。
葉山では、森戸の夕照のみが、かながわの景勝50選に選ばれています。
かながわの景勝にも素晴らしいものと大したことないものがありますが、森戸の夕照は素晴らしいです。
実際、夕方になるとカメラを持った観光客や、地元住民が集まります。
石碑には、夕照と刻んでありますが、天気が良ければ富士山が見えることもあり、江の島と富士山が見える絶景ポイントにもなっています。
何度見てもいいので、釣りや仕事で葉山方面に行った際は、たいがい森戸に立ち寄ります。
ゴールデンウィーク頃に撮った夕日です。葉山・逗子は、ゴールデンウィークあたりから訪れる人が増え、夏が過ぎると訪れる人は減ります。
7月頃に森戸に立ち寄った時に撮った写真です。
太陽の左に浮かんでるシルエットが富士山で、右下の島が江の島です。海の上にはSUPやサーフィンを楽しんでる人がいます。
8月の終わり頃に、夏を惜しんで訪ねたときに撮った夕日です。
夏場だと、日中に富士山が見えることはほとんどありません。早朝に何とか見えればいいほうですね。
夏だと朝一番でもこれくらい見えれば良いほうです。
10月頃に真名瀬海岸から撮った夕日です。写真の中央に写ってるのは葉山灯台と名島の鳥居です。
石原裕次郎の記念碑・千貫松
森戸神社の境内を海岸に向かって歩いて行くと石原裕次郎の記念碑があります。
記念碑には、「夢はとおく 白い帆に のって 消えていく 消えていく 水のかなたに 太陽の季節に 実る 狂った果実たちの 先達 石原裕次郎を 偲んで」と刻まれています。
堀口大學の碑です。「花はいろ 人はこころ 大學」とあります。
「かながわの名木100選」の森戸大明神のビャクシンです。
階段を昇った先から「千貫松」が見えます。
千貫の価値があるといわれた千貫松です。
千貫松と碑
源頼朝が衣笠城に向かう途中に、森戸の浜で休憩した折、 岩上の松を見て「いかにも珍しき松よ」とほめたところ、出迎えた和田義盛が「千貫の値ありとて千貫松と呼びて候」と答えたと伝わっている。
「源頼朝公別墅(べっしょ)跡」 頼朝の別荘があった場所のようです。
森戸の海から見た逗子方面です。
葉山の景色は海なしではありえないですね。
森戸神社へのアクセス
住所 神奈川県三浦郡葉山町堀内1025
アクセス JR横須賀線「逗子駅」・京急逗子線「新逗子駅」からバスに乗車して、「森戸神社」バス停で下車
「森戸神社入口」 バス停で降りたら森戸神社の鳥居はすぐです。
森戸神社には、参拝者向けの駐車場があります。近隣にも有料の駐車場があります。
バイクや自転車は、入口手前のここにみんな停めてます。
森戸の夕照のまとめ
・森戸神社は、源頼朝ゆかりの葉山の総鎮守。
・子宝、恋愛のパワースポット。
・夕日は「森戸の夕照」として知られている。
・石原裕次郎の記念碑がある。
・晴れていれば江の島と富士山が見える。