今まで部屋探しをしたことがない人が部屋を探す際、何から手をつければいいのか分からないことでしょう。
賃貸とはいっても不動産の部屋を借りるとなると、何十万円もかかりますし、ましてや初めてでは不安も多いと思います。
部屋探しでの流れを知っておくと不安も減るのではないかと思います。
部屋探しで始めに何をするか、まずは希望条件と優先順位を明確にする
不動産には相場というものがありますが、お客さんの希望どおりの条件で部屋を探すと、ほぼ間違いなく予算オーバーになります。
まずは希望条件をあげ、次に優先順位をつけていくと条件の整理にもなります。
たくさん部屋を見ていると、気が付かないうちに最初の希望からずれてしまい失敗することがあります。
絶対にこれだけは譲れないという条件を常に意識しておかないと、的外れな物件に住むことになるかもしれません。
なかなか希望の物件がないときは、優先順位の低い希望条件を捨てるのがポイントです。
また、何のための目的を明確にしておくと、不動産屋も希望に合った物件が探しやすいです。
インターネットで不動産の情報を見るときの注意点
ネット上には、様々な不動産の物件情報が掲載されています。
インターネットに掲載してある物件や雑誌は情報が豊富なのですが、広告を確認する際に注意すべき点があります。
例えば、普通の賃貸借契約では契約期間が2年となっています。
2年が経過した後も更新をして住むことができますが、更新の際には「保険料」と「保証料」と「契約更新料」といった費用が更新のたびに必要です。
中には、「定期借家」といった賃貸借の期間が限られているものもあります。
定期借家は、原則として契約の更新ができないので、期限が来たら終了です。
物件の中には、高齢者限定、学生限定、女性限定といった入居者を限定している物件もあります。
通常の賃貸物件では、ペットや楽器を禁止していますが、中にはペット可物件や楽器可の物件もあります。
物件によっては、家具・家電が既に設置されているものもあります。
現況が空室であれば内見が可能ですが、居住中の物件だと入居者が退去するまで中を見ることは出来ません。
引っ越しシーズンには、現地だけ確認して契約する人もいます。
家賃と管理費以外にも毎月費用がかかる物件があります。
たとえば、24時間対応システムを導入していればその費用が毎月かかります。
何かあったときに24時間対応してくれるシステムです。
鍵交換やクリーニングについても、会社によって費用が違うのが多いです。
費用については、部屋の申込をする前に確認することが大事です。
敷金と礼金がいくらかで初期費用に差が出ます。
敷金というのは、入居者が家賃を支払わなかったり、建物設備を壊したときなどに備えて大家さんが事前に担保として預かるお金です。
丁寧に部屋を使って設備を壊したりしなければ基本的には退去後に戻ってきます。
昔は敷金から部屋の修繕をして残りを返却していましたが、今は最初にそうじ代金を請求されるケースが多いようです。
例 「そうじ代金として最初に33,000円がかかります」といった具合です。
礼金というのは、貸主に部屋を借りるお礼として渡すお金です。
礼金はお礼として渡すので返金されません。
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不動産会社へ実際に行って条件を明確に伝える
自分なりの条件がある程度まとまったら、次は不動産会社へ実際に足を運んでみるのがいいと思います。
不動産会社に行くと、不動産会社の営業さんがどんな物件を探しているか尋ねてきます。
どのようなことが聞かれるかよくある質問例を下にまとめてみました。
- 何線の何駅で探してるか
- 最寄駅からの距離は?、バス便でもいいか、徒歩で何分までか
- 管理費を含めて家賃はいくらまで出せるか?
- 部屋の大きさはどれくらい希望か。どんな間取りを希望してるか(1K、2DK、3LDK等)
- どんな建物の種類がいいか(戸建、マンション、アパート、木造、鉄筋コンクリート、鉄骨等)
- 築年数は何年まで大丈夫か。建物が古くてもリノベーションした物件ならどうか。
- 部屋の階数は何階を希望するか。エレベーターがなくてもいいか。
- どんな設備を希望するか(オートロック、エレベーター、駐輪場、駐車場、室内洗濯機、バストイレ別、フローリング、ケーブルテレビ、エアコン、テレビドアホン、ペット可、2人入居可、バルコニー)。
- いつまでに入居したいか。
上記の条件を事前にまとめておくとスムーズです。
実際に見学してみましょう
インターネットに掲載してある物件は、ごく一部の物件なので、ある程度条件がまとまったら、実際に不動産会社に相談してみます。
不動産会社に行ったら、事前にまとめていた条件と優先順位を伝えます。
条件を伝えれば不動産会社の営業さんが条件に合った物件を紹介してくれます。
紹介された物件の中に気になる物件があったら、不動産会社の営業さんに言えば内見(物件の中を見ること)の手配をしてくれます。
実際に訪れた不動産会社の物件以外でも、ネットに掲載してある物件は紹介可能です。
賃貸であれば8割~9割、売買であれば95%以上の物件がどこの不動産でも紹介できるので、いちいち不動産会社めぐりをする必要はたいしてありません。
他の会社の名前でネットに出ていても、気になる物件があったら遠慮なく紹介してもらうのがいいでしょう。
ただ、中には架空の物件(おとり広告)を掲載している酷い不動産会社もあります。
大手だからといって安心はできません(先日の事件は大手不動産会社で起きました)。
気に入った部屋を見つけるための内見でチェックするポイント
実際に物件を見るときは、一度で終わるようにしっかりとチェックします。
部屋の内見では、収納スペース、冷蔵庫スペース、洗濯機置き場のスペース、コンロのスペースを確認します。
内見の際は、紙とペン、スケール(メジャー)、カメラ(スマホ)等があると便利なので、用意できるなら持っていきましょう。
それと、図面と現地が違うことがあるので、設備で違うところがないかも見ておきます。
物件の内見を終えたら、実際に駅まで歩いたり、周辺の様子をチェックしてみます。
現地を見て初めて分かることも多いのが不動産です。
図面だけでは、ほんの一部しか分かりません。
気に入った物件があったら、不動産屋に伝えて申し込みとなります。
申込みをした後は、不動産会社や貸主の審査待ちとなります。
審査が通れば、契約日時を決めて契約となります。
以上が部屋探しの流れです。