横浜市金沢区には、大学が「関東学院大学」と「横浜市立大学」の2校があります。
子供の大学進学で気になることの一つが、学費のことではないでしょうか。
ファイナンシャル・プランニングでも学費の積み立てについて相談を受けますが、まったく準備できないご家庭は多いです。
子供がどんな進路を進むかは生まれたばかりではわかりませんが、大学に進学するのを前提にして早いうちから積立すると後が楽です。
私立大学でも学校によって実際に係る学費に開きがありますし、以前は、一律だった国公立大学の学費も、今は大学によって差があります。
よくあるのは入学時の費用をご両親が負担し、あとは本人が奨学金とアルバイトで負担というものです。
子供の実際の入学時期が近づいて予定額に達しなかったとしても、それまでに積立てた分があるはずです。積立を全くしてないと子供の負担は大きくなり、結婚した後も奨学金を返済しているケースもあります。
関東学院大学
横浜市金沢区には、関東学院大学のキャンパスが金沢文庫と金沢八景に2つあります。
金沢文庫のキャンパスは坂を上った先にあり、金沢八景のキャンパスは平潟湾の近くにあります。2023年には関内駅前にもキャンパスができました。
金沢八景キャンパス
金沢八景キャンパスへは、京浜急行線の「金沢八景」駅から徒歩でも行けます。
駅から1.2㎞ほど離れているので、徒歩だと15分はかかります。
金沢文庫キャンパス
関東学院大学の金沢文庫キャンパスは、京浜急行線の「金沢文庫」駅からバス便になります。
金沢文庫駅西口から出ている「関東学院大学 金沢文庫キャンパス」行きのバスに乗車するか、「野村住宅センター」行きに乗って10分です。
坂の上なので、原付ならまだしも自転車だときついです。
http://univ.kanto-gakuin.ac.jp/index.php/ja/
関東学院大学の学費
学部 | 国際文化学部 | 社会学部 | 経済学部 | 経営学部 | 法学部 | 理工学部 情報ネット・ メディアコース |
理工学部 情報ネット・ メディア以外 |
入学金 | 280,000 | ||||||
学費※1 | 1,000,000 | 1,000,000 | 990,000 | 990,000 | 990,000 | 1,370,000 | 1,340,000 |
入学時納入金額 | 858,660 | 858,660 | 857,410 | 857,410 | 861,160 | 1,044,660 | 1,029,660 |
1年10月納入金額 | 511,000 | 511,000 | 506,750 | 506,750 | 512,500 | 695,000 | 680,000 |
※1 学費+施設費+実験実習費
学部 | 建築・環境 | 人間共生学部 コミュニケーション学科 |
人間共生学部 共生デザイン学科 |
栄養学部 | 教育学部 | 看護学部 |
入学金 | 280,000 | |||||
学費※1 | 1,340,000 | 1,077,000 | 1,177,000 | 1,182,000 | 1,179,000 | 1,560,000 |
入学時納入金額 | 1,029,660 | 895,660 | 945,660 | 948,160 | 946,660 | 1,137,870 |
1年10月納入金額 | 680,000 | 549,000 | 599,000 | 601,500 | 600,000 | 790,500 |
※その他教育充実費、諸納金、委託徴収金があります
注意「2018年度版」
横浜市立大学
横浜市立大学は、横浜市金沢区の金沢八景に本部を置く公立の大学です。
「金沢八景キャンパス」と「福浦キャンパス」がありますが、どちらも金沢区内にあります。
金沢八景キャンパス
横浜市立大学の金沢八景キャンパスは、京浜急行線の「金沢八景」駅ホームの裏側、歩いて2,3分の場所に金沢八景キャンパスがあります。
福浦キャンパス
横浜市立大学の医学部は金沢シーサイドラインの「市大医学部」駅が最寄り駅になります。
横浜市立大学の学費
公立大学では出身地によって入学金に差が出ることがありますが、横浜市立大学でも横浜市の出身かどうかによって差があります。
学部・学科 | 国際総合科学部 | 医学部医学科 | 医学部看護学科 | |||
住所※1 | 市内 | 市外 | 市内 | 市外 | 市内 | 市外 |
初年度納付金合計※2 | 794,400 | 960,400 | 941,000 | 1,132,000 | 794,400 | 960,400 |
入学時納付金合計※3 | 237,000 | 403,000 | 368,000 | 559,000 | 237,000 | 403,000 |
毎年納入費※4 | 557,400 | 573,000 | 557,400 |
※1 入学の日(4月1日)の1年以上前から引続き本人またはその扶養義務者が横浜市内に住民票上の住所を有するかどうか
※2 「初年度納付金合計」は、保険料・生活協同組合出資金を除いた合計金額
※3 「入学時納付金合計」は、入学金・施設設備費・諸会費の合計金額
※4 授業料のみ(理学系は実験実習費がプラス)
学部・学科 | データサイエンス学部 | |
住所※1 | 市内 | 市外 |
初年度納付金合計※2 | 794,400 | 960,400 |
入学時納付金合計※3 | 237,000 | 403,000 |
毎年納入費※4 | 557,400 |
※1~※4共通
http://www.yokohama-cu.ac.jp/admis/undergraduate/cost.html
注意「2018年度版」
大学の学費を準備する
大学費用の負担を軽くし、お子さんの進学を支援する制度として「奨学金制度」と「教育ローン」があります。
教育資金を準備できなかった場合に利用され、どちらも比較的低金利です。
奨学金
日本の学生の半数が奨学金を利用しているといわれています。
そして、奨学金には返済不要の奨学金と返済義務のある奨学金とがあります。
返済不要の奨学金は、「給付型」奨学金といわれ、給付型の奨学金があるかないかは大学によります。
返済義務のある奨学金は、「貸与型」の奨学金といわれ、大学を卒業した後に返済していくことになります。
多くの学生さんが利用できる一般的な奨学金は、「貸与型」の奨学金になります。
関東学院大学には、独自の奨学金制度があるようです。
横浜市立大学では、独自の経済的支援制度があるようです。
貸与型の奨学金
学生の4割が利用しているといわれているのが独立行政法人日本学生支援機構の奨学金です。
独立行政法人日本学生支援機構の奨学金は、貸与型の奨学金になります。
また、貸与型の奨学金にも「第1種奨学金」と「第2種奨学金」とがあります。
第1種奨学金は無利息ですが、学力基準以上の成績でないといけなかったり、一定の条件があります。
第2種奨学金は有利息ですが、教育ローンよりも低金利なので、状況に応じて利用を考えることになります。
その他、第1種と第2種の奨学金に加えて、入学時に増額して貸与する「入学時特別増額」といった制度もあります。
入学時特別増額の場合は、日本政策金融公庫の教育ローンに申し込んだけど利用できなかった場合に対象となります。
http://www.jasso.go.jp/shogakukin/
教育ローン
教育ローンには、大きく分けて国民政策金融公庫の教育ローンと民間の教育ローンとがあります。
国民政策金融公庫の教育ローンは、国が出資しているので、まずは国民政策金融公庫で借りることを検討するのがいいでしょう。
民間の教育ローンというのは、金融機関が扱う教育ローンのことです。
簡単な比較
国民政策金融公庫の教育ローン | 民間の教育ローン | |
主な金利のタイプ | 固定金利 | 変動金利 |
金利水準 | 1.81%(2017年10月) | 金融機関による(2%~) |
融資上限 | 350万円 | 金融機関による(1,000万円とか) |
奨学金と教育ローンのまとめ
奨学金と教育ローンの違いについてまとめてみました。
教育ローン | 奨学金 | ||
1種 | 2種 | ||
借主 | 親 | 学生本人 | 学生本人 |
融資方法 | 借入時に一括 | 毎月一定額 | 毎月一定額 |
利息 | 国1.8% 民間2%~ | 無利息 | 固定0.23% 見直し0.1% |
返済開始 | 借りた翌月 | 貸与終了から7か月 | 貸与終了から7か月後 |
利息発生 | 借りた翌日 | 無利息 | 卒業後 |
注意「2018年度版」