都心や副都心というと東京を思い浮かべる人が多いと思いますが、横浜にも都心と副都心はあります。
先日、東京の人にそのことを言ったら、横浜に副都心はありませんとはっきり言われました。
しかし、ある程度大きな都市になると、人口集中、機能の集中、交通渋滞、といった問題が起きてしまうので、副都心によって機能や人を分散させる必要があります。
なので横浜市にも都心と副都心はあります。
横浜の都心エリアと副都心エリア
都心といえば普通は東京の中心部を思い浮かべるかもしれませんが、都心というのは都市の中心部をいうので東京以外の都市にもあてはまります。
人口が100万人もいれば都市の中心部に人口や施設、交通機関が集中してしまうので、都市の機能を分散させる必要があります。
こういったことから都市の中心から少し離れた場所には副都心が必要になります。副都心は言ってみれば都心の機能を分散させる役割があるといえます。
大都市では都心部と副都心があるのは一般的で、横浜でなくても政令指定都市のような大きな都市には副都心があるのが普通です。
横浜であれば、港北ニュータウンのように計画して開発されたり、戸塚のように昔からある街を再開発して副都心ができていきます。
このように人口の増加や必要性等から、都市計画で将来的に副都心ができることはあります。
横浜市は、立地適正化計画を公表してませんが、ゆめはま2010プランや都市計画マスタープランでは、関内や伊勢佐木町、みなとみらいから横浜駅までのエリアと新横浜駅周辺を都心部としています。
一方で副都心は鶴見駅周辺、港北ニュータウン、二俣川・鶴ヶ峰駅周辺、戸塚駅周辺、上大岡駅周辺とされています。二俣川・鶴ヶ峰駅周辺地区は、ゆめはま2010プランで新しく追加されたエリアです。
横浜の都心
・横浜駅、みなとみらい、関内、伊勢佐木町
・新横浜駅周辺
横浜の副都心
・鶴見駅周辺
・港北ニュータウン
・二俣川・鶴ヶ峰駅周辺
・上大岡駅周辺
・戸塚駅周辺
新たな横浜市都市計画マスタープラン
横浜業務核都市基本構想
横浜都心エリアと整備の方針
1.横浜都心(西区、中区、神奈川区、保土ヶ谷区)896ha
横浜業務核都市の中核として、国の行政機関等や企業の本社機能等の導入を図る。
2.新横浜都心(港北区)245ha
新横浜駅の交通拠点性等を背景に、横浜市の都心として、業務管理機能等の一層の集積を図る。
横浜副都心エリアと整備の方針
3.港北ニュータウンセンター地区(都筑区)86ha
横浜市北西部の副都心として、業務や商業等多機能が複合する、個性的なまちづくりを進める。
4.鶴見駅周辺地区(鶴見区)95ha
横浜市東部の副都心として、業務機能等の一層の立地誘導を進める。
5.戸塚駅周辺地区(戸塚区)95ha
横浜市南西部の副都心として、業務機能、研究開発機能等の導入を図る。
6.上大岡駅周辺地区(港南区)30ha
横浜市南部の副都心として、諸機能の導入を図る。
7.二俣川・鶴ヶ峰駅周辺地区(旭区)29ha
横浜市西部の副都心として、業務・商業・文化等の諸機能の強化を図る。
8.京浜臨海部地区(鶴見区、神奈川区)400ha
京浜臨海部の産業の高度化を支えるとともに、隣接する地域拠点との連携を図りつつ、複合的土地利用への転換を進める。
横浜業務核都市基本構想の概要より
おわりに
調べたところ、副都心になるには、一定規模以上の広さがあり、交通機関の利便性がよく、土地が安い(未開発)といったことが要件にあるようです。
私が子供の頃は横浜市内でも郊外に行くと開発されてない土地がたくさんありましたが、今はだいぶ開発されて全然違う街に変貌しました。
横浜市では、既存の機能を活用しつつ、再開発によって高度化や新しいサービス等を整備していく感じでしょうか。
都心や副都心は、人の動きや利便性から不動産の価値にも影響してくるので、横浜で不動産を探す際はこういったことを確認しておくといいかもしれません。