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「横浜公園」横浜市民にはおなじみのスタジアムがある公園

投稿日:2018年3月9日 更新日:

横浜市中区にある「横浜公園」の敷地内には、「横浜スタジアム」や「彼我庭園」がある。

横浜スタジアムを知ってる人は多いが、あそこの敷地が横浜公園ということを知っている人は、横浜市民でもそれほど多くはないようだ。

横浜公園は、横浜市にある洋式庭園では山手公園の次に古い公園になる。

横浜公園

横浜公園は、外国人と日本人の共同で使用する公園として作られたことから、最初は「彼我公園」と呼ばれていた。

 

この公園は、横浜の中では山手公園についで2番目に古い公園で、現在の市庁舎隣にあり、横浜という都市の発展と共に歩んできた公園といえます。
在留外国人の生活環境改善を求めた条約に基づき、遊郭の跡地に整備が行われ、明治9年に開園、一般の人々にも開放されたため当時は「彼我(ひが)公園」といわれていました。
明治42年には、公園全域が横浜市の管轄となり、大震災と戦後の接収時代を経て、昭和27年の解除後は当時の平沼市長が命名した公園内の平和球場で高校、大学、ノンプロの野球試合が数多く行われました。
昭和53年に横浜スタジアムが建設されたのを機に、園内の老朽化した諸施設を改築、日本庭園風の池と流れ、噴水や多目的広場などが整備されました。
さらに昭和62年、水道の貯水設備と共に、水の出る4つの彫刻がある水の広場が整備され、現在の形になっています。
1年を通じ人気のある横浜公園ですが、見物は何といっても春のチューリップでしょう。
公園を彩る色とりどりの花は16万球にのぼり、様々なタイプの品種を見ることができ、開花の時期には多くの人々で賑わいます。
公園内には横浜の公園でもめずらしい水琴窟が日本庭園部分にある「蹲踞(つくばい)」の下にあります。
地中に瓶を埋め、落下する水滴の音を反響させて楽しむ、庭園の技法でも高度なもので、その澄んだ音色は都会の喧噪を忘れさせてくれます。

引用元 横浜市環境創造局 横浜公園 http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/park/yokohama/kouen012.html

 

横浜公園の案内図

北側に「水の広場」や芝生広場があり、東側には「日本庭園」がある。

 

横浜公園の歴史を紹介した石碑

 

横浜スタジアム

横浜スタジアムは、横浜ベイスターズの本拠地になっている。

夏になると高校野球の神奈川県予選が行われている。

一度だけ神奈川県の予選試合を見学したが、その時は入場料として500円かかった。

 

横浜スタジアムは、現在改修工事が行われ、2020年には6千席が増加される予定だ。

 

写真は横浜公園の噴水。

2020年の完成に向けて工事が行われている。工事中のためシートがかかっていた。

 

彼我庭園

横浜公園の東には、「彼我庭園」と呼ばれる日本庭園がある。

日本庭園は、1909年(明治42年)に横浜市に公園の管理が移管された後の「横浜公園」と名前が改称された頃に作られたそうだ。

その後、戦後の接収によって取り壊されたが、1978年(昭和53年)に再び整備された。

 

屋根には、横浜発祥のフランス瓦である「ジェラール瓦」のレプリカ使われている。

写真は元町公園の異人館遺跡。

元町公園のある辺りは、昔は外国人居留地の中心地だった。公園内にはジェラールの瓦工場だった場所がある。

 

彼我庭園の入口門

 

園内の様子。横浜スタジアム周辺は賑やかだが、庭園は意外と静か。

 

「岩亀楼の石灯籠」

 

「横浜公園一帯は江戸時代の末期までは入海で、安政三年(1856年)に埋立てられ、太田屋新田といった。

横浜開港にともない新田の沼地約1万5千坪が新たに埋め立てられ港崎町(みよざきちょう)と命名され、その中に岩亀楼などが開業し国際社交場として栄えた。

港崎町一帯は慶應二年(一八六六年)の大火(通称豚屋火事)で焼失し、跡地は当時在留の外国人の要望で公園として再生することにきまり、明治九年(一八七六年)日本最初の洋式公園(横浜公園)が誕生した。

当初、彼我(ひが)公園と俗称され、明治三十二年(一八九九年)神奈川県の所管から横浜市の管理に移り、市民に公開され今日に至った。

この灯籠は、妙音寺(南区三春台)から横浜市(横浜開港資料館)に寄贈されたもので、石に刻んである「岩亀楼」の文字から、岩亀楼にちなむものであることがわかる。 岩亀楼は、はじめ港崎町に建てられ、慶應二年の大火で類焼、以後二転三転して明治十六年(一八八三年)永楽町に移り、明治十七年に廃業した。

この灯籠は明治初年頃のものと思われるが、いつ妙音寺に移されたかは判明していない。震災、戦災によって多くの文明開化期の遺物を失った横浜にとっては貴重な文化財の一つといえよう。 」

 

 

横浜スタジアムがある同じ敷地内とは思えない雰囲気。

 

「友好と平和の灯篭」

「友好と平和の灯を点ずる」として、当時の横浜市長が世界各地に灯籠を寄贈したそうだ。

そのうちの一つがアメリカオレゴン州にあるポートランド日本庭園の雪見灯籠である。

彼我庭園にあるこの灯篭は、ポートランド日本庭園にある雪見灯篭のレプリカとされている。

 

 

庭園内に咲いていた梅(2月下旬ごろ)

 

園内には、蹲踞(つくばい)もある。

 

水の広場

横浜公園の北側には、「水の広場」がある。

水の広場の近くには、遊具広場もあるため小さな子供連れの親子の姿を見かける。

水の広場周辺には、犬を散歩している人も多く、近隣住民の憩いの場になっている。

 

まわりの花壇には、花が植えられている。

公園内には、約16万球のチューリップが植えられており、チューリップの名所になっている。

チューリップの見頃は、4月上旬から下旬まで。

 

アクセス情報

住所 神奈川県横浜市中区横浜公園

交通 JR根岸線「関内駅」徒歩5分

 

 

まとめ

横浜ベイスターズが本拠地としている横浜スタジアムは、横浜公園の敷地内にある。

横浜公園は、横浜市では山手公園に次いで古い洋式公園。

横浜公園は、横浜の中心部にあってアクセスが良好のうえ、周りには観光名所がたくさんある。

約16万球あるといわれるチューリップの見頃は4月上旬から下旬にかけて。

彼我公園には、友好と平和の灯籠のレプリカがある。

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おぐに

歴史と旅が好き。休みの日は、ツーリングや観光していることが多いです。

神奈川県の観光地を紹介していく予定です。

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