不動産会社で営業をしていると、お客様から「引っ越しにおすすめの時期はありますか?」といった質問を受けることがあります。
「引っ越し費用をできるだけ安く抑えたい」「繁忙期に引っ越すとどれくらい高くなるの?」と気になっている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、不動産・FPの専門家の立場から、引っ越し費用が安くなる時期の理由と、費用を賢く抑えるための具体的な方法を解説します。
この記事から分かること
- 引っ越し費用が高い時期・安い時期の目安
- 繁忙期にどうしても引っ越す場合の対策
- 引っ越し費用を抑えるための具体的な5つの方法
- 不動産の契約・購入と組み合わせた節約のコツ
結論:引っ越しにおすすめの時期はオフシーズン
引っ越し費用が最も安いのは、5月〜9月のオフシーズンです。
繁忙期(1月〜4月)と比べると、同じ条件でも費用が2〜3割変わることも珍しくありません。
引っ越しシーズンを避けられるのであれば、避けたほうが費用面では有利です。
見積もりが安くなるだけでなく、不動産の契約自体も安くなる可能性があります。
引っ越し費用が高い時期・安い時期

繁忙期(高い):1月〜4月
新しく大学に入学する学生や新社会人の多くは賃貸で部屋を探すため、部屋探しは1月〜3月に集中します。
売買でも人事異動の時期や子どもの入学に合わせて不動産を購入する人が多く、1月〜3月に取引が集中する傾向があります。
引っ越し先が決まれば引っ越し業者への依頼が続くため、不動産業界の繁忙期と引っ越し業者の繁忙期は重なります。
特に3月下旬〜4月上旬は1年で最も費用が高くなる時期で、通常の1.5〜2倍の費用がかかることもあります。
希望の日時に予約が取れないことも多く、選択肢が限られます。
オフシーズン(安い):5月〜9月
1月〜3月の繁忙期が過ぎると、不動産会社も引っ越し業者も落ち着きます。
特に5月のゴールデンウィーク後から9月にかけては引っ越し需要が落ち着き、業者側も仕事を確保したいため値引き交渉に応じやすくなります。
ただし近年の夏は猛暑が続くため、体力的な負担は考慮が必要です。
狙い目:1月前半・11月〜12月
年末年始前後(11月〜12月・1月前半)は繁忙期直前のすき間にあたり、比較的料金が落ち着いています。
繁忙期に引っ越しが必要な場合は、この時期を狙うのも一つの方法です。
月別の引っ越し費用の目安
| 時期 | 費用の傾向 | 補足 |
| 1月〜2月 | やや高め | 年明けから需要が増え始める |
| 3月〜4月 | 最高値 | 繁忙期。3月は2倍以上になることも |
| 5月〜6月 | 安め | 繁忙期直後でオフシーズンに入る |
| 7月〜8月 | 安め | 猛暑で需要減。ただし体力的負担あり |
| 9月〜10月 | 普通 | 秋の転勤シーズンでやや上がる |
| 11月〜12月 | やや安め | 繁忙期前のすき間 |
※ 費用は距離・荷物量・業者によって大きく異なります。
引っ越し費用を安くするための5つのコツ

1. 一括見積もりサイトを活用する
複数の引っ越し業者に個別に連絡するのは手間がかかります。
一括見積もりサイトを使えば、1回の入力で複数社の料金を比較できます。
競合他社の見積もりを見せることで、さらに値引き交渉がしやすくなります。
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2. 平日・午後便を選ぶ
週末・祝日は需要が高く料金が上がります。
平日の午後便(午後出発)は業者が前の仕事のすき間に対応することが多く、割引になるケースがあります。
3. 不用品を事前に処分しておく
荷物の量が多いほど料金は上がります。
引っ越し前にフリマアプリや粗大ゴミ回収を活用して、できるだけ荷物を減らしておきましょう。
4. 引っ越し先の不動産交渉も同時に行う
オフシーズンは不動産会社も閑散期です。
部屋を探す場合は、家賃の値下げや初期費用の交渉(礼金の免除・フリーレントなど)に応じてもらいやすくなります。
5. 新築マンションの決算期を狙う(購入の場合)
不動産の売買を検討している場合、売主の決算期(3月・9月が多い)は在庫を売り切りたいため、価格交渉に応じてもらいやすい傾向があります。
特に上場している会社は、株主に対して少しでも決算書をよくするために、少しでも売り上げを伸ばし、在庫を抱えないようとします。
ただし、大幅値引きの物件は売れ残りのケースもあるため注意が必要です。
繁忙期に引っ越しせざるを得ない場合の対策

どうしても3月〜4月に引っ越す必要がある場合は、以下の点を意識しましょう。
- 早めに予約する:2〜3ヶ月前から動くと希望日時を確保しやすい
- 引っ越し日を月末・週末以外にする:月末・週末は特に費用が高くなる
- 荷物を極力減らす:コンパクトな引っ越しにすることで費用を抑えられる
- 複数社に相見積もりを取る:繁忙期でも業者間の価格差はある
どうしても部屋が見つからない場合
実際に、希望の時期に部屋が見つからず、とりあえずマンスリーマンションやウィークリーマンションに仮住まいし、落ち着いてから改めて物件を探したお客様もいました。
4月になると退去する人が増えるため、物件の選択肢自体が増えて見つかりやすくなるという理由からです。
繁忙期にどうしても間に合わない場合は、こうした仮住まいの選択肢も検討材料の一つになります。
まとめ
引っ越し費用を安く抑えるためのポイントをまとめると以下の通りです。
- 引っ越し費用が最安になるのは5月〜9月のオフシーズン
- 繁忙期(3月〜4月)は費用が1.5〜2倍になることもある
- 一括見積もりサイトの活用・平日午後便・荷物削減が節約の基本
- オフシーズンは不動産の契約交渉もしやすくなる
- 繁忙期にどうしても間に合わない場合は、仮住まいという選択肢もある
引っ越しと同時に住まいの資金計画や住宅ローンについても不安がある方は、FP(ファイナンシャルプランナー)への相談もご検討ください。

