ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランニングの相談から改善案までの流れ

投稿日:2017年5月18日 更新日:

テレビや雑誌で見かけるようになったファイナンシャルプランナーですが、実際はファイナンシャルプランナーが何をする人なのか知らない人は多いです。

お金の専門家と紹介されることが多いのですが、このような漠然とした紹介ではイメージが付きにくく、誤解も多いです。

ファイナンシャルプランナーが、節約に詳しい人、保険屋さんと認識されてるならいい方です。

ファイナンシャルプランナーが何をする人なのか知られてなければ、お客さんも相談しようがありません。

ファイナンシャルプランナーとは

ファイナンシャルプランナーは、金融、経済、不動産、保険、税金、相続、年金、住宅ローン、教育資金といった知識を使い、お客様の価値観や希望に基くライフプランの実現をサポートする専門家といわれています。

そして、ライフプランを達成するための資金計画を立てたり、計画的に使うことをファイナンシャル・プランニングといったりします。

 

目標を達成するために住宅ローンの返済計画や保険の見直し、相続対策、資産運用の提案、税金対策、目標の見直しを行うのですが、これらはあくまでもライフプランの実現のためです。

欧米、特にアメリカではあらゆる金融商品の中から相談者とファイナンシャルプランナーが相談し、その人に合ったものを選択するいったことが行われています。

欧米は金融先進国なので、一人一人がライフプランを立てるのが日本よりも普及していますが、金融後進国の日本ではほとんどの人がライフプランやファイナンシャル・プランニングを知りません。

知っているのは、ファイナンシャルプランナーの資格試験の勉強をした人、保険外交員、銀行員くらいです。逆にいうとこれから普及する可能性を秘めてるのがファイナンシャルプランナーといえます。

 

ファイナンシャルプランナーが対応している相談

ファイナンシャルプランナーが扱う範囲は広いので、ファイナンシャルプランナーの中には特定の分野に特化している人もいます。

例えば、家計相談専門のファイナンシャルプランナー、税理士の人は税金、社会保険労務士なら年金といったようにです。

当社であれば、宅地建物取引業の免許を保有しているので、不動産から住宅ローンまでの相談全般に対応しているといった感じです。相談があればiDeCoやNISA、年金等にも対応します。

 

特定の分野に特化しているといっても、ファイナンシャルプランナーはライフプランの専門家といわれるくらいなので、ライフプラン相談には対応していると思います。

稀にライフプランには対応していないファイナンシャルプランナーもいるようですが、このことを知った時は驚きました。

ファイナンシャルプランナーにも得意な分野があるようなので、事前にどんな相談なら対応できるか聞いた方がいいかもしれません。

 

ファイナンシャルプランナーが対応できる相談

・家計相談

・住宅ローン相談

・生命保険の相談

・老後資金の相談

・資産の有効活用

・iDeCo・NISAの相談

など

 

ファイナンシャルプランナーに相談したときの流れ

以下、ファイナンシャルプランナーに相談する流れについて、例をあげてみていきます。

 

相談の予約

佐藤さん(仮)のプロフィールは、会社員の夫、専業主婦の妻、子供(3歳、1歳)です。

佐藤さんは、一戸建てを購入しようと思って不動産会社を訪れ、無事に気に入った物件が見つかりました。

 

佐藤さんは一戸建ての購入では、住宅ローンの借り入れをする予定です。

しかし、いざ申し込みをしようと思ったものの、住宅ローンを無事に支払っていけるか急に不安になりました。

そこで、不動産屋に提示された住宅ローンの資金計画が問題(過大)となってないかファインナンシャルプランナーに相談することにしました。

 

面談

佐藤さんは、実際にファイナンシャルプランナーと面談の日時となりました。

ファイナンシャルプランナーのほとんどは、出張サービス相談に対応していることが多いです。というより事務所があるファイナンシャルプランナーの方が少数です。

 

ファイナンシャルプランナーが、提示された住宅ローンと佐藤さんの家庭の状況を比較してみると、子供の教育費が負担となる時期が数年先だったので、その点について佐藤さんはアドバイスを受けました。

また、不動産屋さんから提示された住宅ローンの返済額が借入可能額での提案でしたので、そのことについても説明されました。

 

また、ファイナンシャルプランナーにキャッシュフロー表の作成を勧められたので、佐藤さんはキャッシュフロー表を作成してもらうことにしました。

キャッシュフロー表の作成のため、収入・支出の分かる資料などの必要資料を提出して、後日に再度面談することになりました。

ファイナンシャルプランナーによってはその場で簡易的なキャッシュフロー表を作ってくれることもあります。

 

現状と相談内容の分析

2回目の面談の日時では、キャッシュフロー表をもとに修正しながら改善点を見つけていきます。

ライフプラン相談資料

 

 

不動産会社に提示された借入可能額とは、金融機関が貸してくれる金額の上限額をいいます。

あくまでも借り入れ可能な金額なので、借入可能額が必ずしも佐藤さんにあった住宅ローンの借入額とは言えません。

借入可能額の説明を受けた後、実際に借入可能な金額で住宅ローンを借り入れた場合の今後の収支を確認することになりました。

 

借入可能額で住宅ローンをシミュレーションしたところ、将来的に子供の教育費がかかる時期とローンが重荷となり、このままだと45歳頃で年間収支はマイナスとなり、資産もマイナスとなることが分かりました。

また、不動産会社が提示した住宅ローンは変動金利だったので、金利が上昇するようなことがあった場合のリスクを理解したうえで利用する必要があると説明されました。

 

以上のことを踏まえて再度話し合った結果、子供の教育資金については高校まで負担することにし、本人が大学へ進学を希望した場合は、奨学金を利用したりバイトするなりしてもらい、できる範囲でサポートするということになりました。

 

住宅ローンについては、予算を下げることも検討し、奥様には下の子が小学校の高学年さんになったらパートや派遣として働きに出たいといった希望を持っていることが分かりました。ライフプランを立てたことで家族間の希望や価値観も共有できたようです。

これらの結果、中古住宅も視野に入れて再度、不動産探しをすることになりました。

 

他にも生命保険の見直しと定期的に買い替えるクルマについて見直してみようという話になりました。

また、老後に収支と資産がマイナスになることが分かったので、iDeCoやNISAについて説明を受け、できる範囲で始めることになりました。

これらの提案を実施することでだいぶキャッシュフローが改善される結果となりました。

ただし、これらはあくまでもシミュレーションなので、この通りに行くとは限りませんし、実践することが大事です。

 

まとめ

ファイナンシャルプランナーに相談した場合の流れはこんな感じになると思います。

 

ファイナンシャルプランナーといっても、家計相談を専門にしている人、ライフプラン相談を専門にしている人、兼業の人などがいます。

また、企業に属しているファイナンシャルプランナー、独立した立場からアドバイスするファイナンシャルプランナーがいたりと多種多様です。

ファイナンシャルプランナーはライフプランの専門家なので、基本的にライフプランの相談には応じてくれると思います。

  • この記事を書いた人

侍従川

横浜で不動産仲介業とァイナンシャルプランナーをしています。

住宅ローンが老後に与える影響は大きいです。

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不動産だけでなく、ライフプランの相談にも対応してます。

担当:不動産、ライフスタイル、投資、雑用

追加:写真、資格、名所めぐり

資格:宅建士、管業、簿記1級、1級FP技能士、貸金、社労士、高所作業車

有酸素運動で脳を活性化させて予備試験に挑戦してます。

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