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横須賀市秋谷にある「立石公園」の絶景

投稿日:2018年8月4日 更新日:

横須賀市の秋谷(あきや)には、高さ12m、周囲約30mにもなる大きな石が海岸近くに立っています。

この石は、立石(たていし)と呼ばれており、目の前には整備された立石公園があります。

三浦半島の国道134号線は、海岸線に沿って道路が走ってるため、附近には景勝地が数多くあります。

立石は古くから景勝地として知られており、歌川広重が描いた「相州三浦秋屋の里」でも有名です。

近くの梵天の鼻と呼ばれる岩場は、釣り場としても知られています。

景勝地「秋谷の立石」

横須賀風物百選の案内板に立石についての解説があります。

『波打ち際に空へ向かって突き出ている巨岩を「立石」と言い、同時に、この付近の地名をも立石と呼んでいます。

この巨岩は、約二千五百万年前、海底に積み重なってできた地層が固まって、長い間、波に削られてできあがったものです。地質は凝灰岩で、高さ約十二メートル、周囲約三十メートルです。

「立石」は、奇岩としての価値よりも、「立石」の先に張り出ている「ぼんてん」と呼ばれる岩礁と、そこに自生する松、さらには海をはさんで、丹沢・箱根・伊豆の連山や、その上に浮き出た富士の借景により絵画的な構図に真価を見いだせます。伊勢の二見が浦の夫婦岩(めおといわ)も同じことで、二つの岩を結ぶしめ縄と、その間から昇る真紅の朝日があって、初めて夫婦岩が生きてきます。

江戸時代の風景画家、初代安藤広重は、ここ立石の絶景を「相州三浦秋屋の里」と題して描いています。

この「立石」の風景は、空気の澄んだ晩秋から冬にかけてが最高です。その季節になると、アマチュアカメラマンが「立石」に落日のかかるのを辛抱強く待ち構えている姿を多く見かけます。』

 

立石公園があるこの地は「かながわの景勝50選」「横須賀風物百選」「三浦七石」「関東ふれあいの道」に選ばれています。

「かながわの景勝50選 秋谷の立石」の碑です。碑は無料駐車場内の立石の前にあります。

 

「横須賀市指定市民文化資産」の碑です。

 

冬場など天気が良くて空気が乾燥してると、雪がかかった富士山を拝むことができます。

日が沈むころに訪れても、富士山のシルエットが浮かび出された夕日を拝むことができます。

 

立石公園内から見た三浦七石の一つ立石です。公園からの眺めですが、いつもと違った良い景色です。

 

海水は結構きれいです。

 

『立石をつくる岩石は、固結した火山灰である凝灰岩からできており、方解石(ほうかいせき)などの鉱物が脈状に発達しています。地震や地殻変動によって海底に堆積した地層が隆起し、波浪や風の作用で浸食された結果、現在の地形がつくられました。』とあります。

立石の近くには、長者ヶ崎、天神島といった絶景スポットがあるとあります。

 

長者ヶ崎との間にある子産石(こうみいし)も三浦七石の一つです。

三浦七石は、三浦古尋録(みうらこじんろく)という書物で紹介されている三浦半島の七つの石をいいます。

秋谷の立石と子産石の他には、「小坪の鍋島石」「曹源寺の目拭石」「吉井飛石」「三戸浦の二石」「小網代の金鳴石」があります。

 

立石公園の散策

無料の駐車場の隣が立石公園です。立石公園は小さいですが、観光客向けに案内がいくつか設置されてます。

 

カナリーヤシです。アフリカの西にあるカナリア諸島原産の大型のヤシです。

関東南部以西の海辺などでよく見かけます。

 

公園内はきれいに整備されています。休憩所には外国人がいました。この辺は観光客より、気に入って住んでる外国人が多いです。

 

立石公園内を進んでいくと岩場があります。岩場は「梵天の鼻」とも「ぼんてん」とも言われています。

 

岩場には階段があって登っていくことができます。

 

ぼんてん側から見た立石です。

 

立石公園には何十回と来てますが、岩場は釣りをしてる人が必ずいます。

 

中国のことわざには、

「一時間、幸せになりたかったら酒を飲みなさい。」

「三日間、幸せになりたかったら結婚しなさい。」

「八日間、幸せになりたかったら豚を殺して食べなさい。」

「永遠に、幸せになりたかったら釣りを覚えなさい。」

というものがあるそうです。

 

絶景を見ながらベンチに座ってお弁当を食べることもできます。

 

岩場に下りると、潮だまりで小さな魚が泳いでました。

 

「泉鏡花の文学碑」 

泉鏡花は、一時期逗子で静養していたことがあり、逗子の岩殿寺によく顔を出していたそうです。秋谷が出る作品もあります。

 

冬の立石公園と梵天の鼻

冬に釣りに訪れた時の写真です。富士山を見るには冬のほうが向いてます。

梵天の鼻越しに見える富士山です。

正月だったこともあって公園内は人が多かったです。有名なのでユーチューバーが撮影してました。

 

この時は昼過ぎでしたが、朝だともっと富士山がはっきりと見えます。

 

立石公園へのアクセス

・住所 神奈川県横須賀市秋谷3-15

・アクセス JR横須賀線「逗子駅」から長井行きのバスに乗車し30分、「立石」バス停で下車

・駐車場 無料の駐車場あり

・駐輪場 奥に無料の駐輪場あり(数台)

 

 

立石公園の駐車場は、朝8時前でも半分以上が埋まってることが多いです。

駐車場は7月1日~8月31日を除いて24時間開放されてます。7月1日~8月31日だけは、朝6時~夜8時までの利用となっています。

夕日を見にバイクのツーリングで立ち寄る人も多いです。

立石公園のまとめ

・立石とは、高さ12m、周囲30mの石のことをいう。

・立石公園には、無料の駐車場と駐輪場がある。

・立石の前から富士山や伊豆半島の山々が見える。

・「梵天の鼻」という岩場は釣りスポットとしても知られている。

  • この記事を書いた人

おぐに

歴史と旅が好き。休みの日は、ツーリングや観光していることが多いです。

神奈川県の観光地を紹介していく予定です。

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