賃貸

はじめてのお部屋探し【賃貸不動産編】

投稿日:2018年1月3日 更新日:

年が明ける部屋探しのお客様で不動産屋は賑わいます。

初めて不動産屋を訪れるきっかけとして特に多いのが大学進学ですが、部屋探しが初めてだと分からないことも多いと思います。

ここでは、はじめて賃貸物件を探すにあたり基本的なことをまとめました。

賃貸では借地借家法という法律が適用される

部屋に住むには、自分で不動産を購入するか、貸主から借りて住む賃貸の二通りがあります。

賃貸とは、難しくいえば、賃料を支払って目的物を貸し借りすることで、これは土地や建物といった不動産に限りません。

部屋を借りている以上、借りる側は立場が弱いと思うでしょうが、不動産の賃貸では「借地借家法」という法律によって借主は保護されています。

一般的な貸し借りについては、民法という法律にルールが規定されています。

民法の規定は不動産でも適用されますが、不動産の賃貸借では民法と借地借家法は借地借家法が優先して適用されます。駐車場の貸し借りのように借地借家法が適用されない(家がない)場合は民法が適用さます。

 

不動産を貸す人は貸主、借りる人を借主といいます。

貸主は、家賃を受け取る代わりに借主に部屋を使用させる義務があります。

貸主は、使用させる義務があるので部屋が壊れている場合は、修繕しないといけません。

部屋に借りて住んでる間には、古いガラスが自然と割れたり、水が出なくなったりすることがあるかもしれませんが、こんな時は貸主や不動産会社にいえば普通は直してくれます。

 

借主は、部屋を借りる対価として賃料を支払う義務があります。

民法では、毎月末に後払いで賃料を支払えばいいことになっていますが、当事者同士で別の取り決めをすることもできます。これについては契約書に書いてあります。

 

不動産の賃貸借契約と聞くと難しそう、法律の専門用語が出てくるので複雑に見えますが、常識の範囲で使用していれば普通は問題ありません。

反対にわざと壁を壊したり、窓を割ったり、濡れた床を拭かずに放置すると借主の責任になります。

貸主・借主の取り決めやルールの基本的な事項は契約書に書いてありますが、契約は借地借家法という法律をもとに貸主・借主で合意して決めます。

実際には契約書のひな型が用意されていて、借主が内容に納得したら契約という流れです。

 

不動産探しを思い立ったら

部屋を探すときは、不動産屋に行って実際に物件を紹介してもらいます。

 

ほとんどの人はインターネットで検索して調べながら、自分の中で事前に条件を決めていきます。

あらかじめ住むエリアが決まっているのであれば、ネットで調べれば希望のエリアの家賃相場がどれくらいかも分かります。

 

家賃相場を調べて自分の条件がまとまった後に不動産屋に行く方が効率的です。

不動産屋の店舗前に行くと図面が貼ってありますが、その中には確認忘れが混じってることも結構あります。参考程度です。

中には、1年以上前の物件を店頭に掲載している業者も当たり前のようにいます。本当はいけません。

 

不動産会社での流れ

不動産屋のお店に入ったら、まず最初にアンケート用紙への記入を勧められることが一般的です。

アンケート用紙の記入では、事前にまとめた条件を再確認しながら記入していきます。

アンケートに記入したら、その条件をもとに不動産屋が物件を紹介してくれます。

 

紹介してもらった物件の中に興味があるものがあれば、営業さんに伝えて案内してもらいましょう。

実際に物件の中を見ることを内見といい、内見の手配は営業さんがしてくれます。

分からないことはどんどん質問したほうがいいです。

実際に内見をした際は、物件の周辺の雰囲気や建物の管理なども確認します。

 

物件をたくさん見過ぎて失敗した例

物件を見過ぎて頭の中が整理できず、自分の条件とは違う物件で契約してしまい、引っ越してから後悔するという人もいます。

一日で何件も物件を見る場合に起こったミスです。

最初は、自分の中で条件を決めて優先順位をつけてても、内見を重ねていくことで最初に見た物件の欠点を忘れたりします。

特に遠方から出てきたり、探す期間が限られている人は1日で何件も見たりするので注意が必要です。

条件に優先順位をつけた一覧表のようなものを用意して、部屋ごとにチェックしていくのもいいかもしれません。

条件としてこだわりたいものだけを、自分なりのチェックシートをつくっておけばミスの防止にもなると思います。

ちなみに私は2,3件だけ見て決めるので、こういった経験はありません。

 

内見で確認しておくこと

洗濯機置き場とスペースの広さ、冷蔵庫のスペース、収納スペース、バストイレ、キッチンはガスかIHか、といったところは部屋によって違います。

インターネットやCATV、BSなどを利用する予定の人は、物件によって対応していないこともあるので確認しておくのがいいでしょう。

 

売買だと都市ガスかプロパンかを気にする人がいますが、賃貸だとプロパンが多いです。借主は少しでもガス料金を下げたいと思うでしょうが、借主はガス会社を選べません。

 

駐輪場が必須の人も最初に確認しておいた方がいいと思います。

バイクの人は大きさも重要です。東京だと大型バイク可の物件はかなり少なくなります。

 

そして、物件の中を確認した後は実際に駅や周辺を見て回ることです。

女性の場合は夜の雰囲気も確認するといいかもしれません。帰宅時に暗い夜道を通るかどうかを気にする女性は多いです。

 

部屋の申込み

借りる物件が決まったら、物件をおさえるために申し込みをします。

申し込みの際に不動産屋によっては申込金として数万円(家賃1か月分)請求するケースもあります。キャンセルしたら返金してもらえます。

 

申し込みをした後は、申込者に対する審査があります。

学生であれば、通常は親が申し込むので親の審査になります。これから働く人の場合は、証明書が必要になるケースもあります。

留学生の場合は、入学許可証やビザなどが必要になります。

 

数日して無事に審査が通ったら、次は契約をいつにするかの日程を決めます。

契約の日程が決まったら、契約締結までに用意するお金の計算を不動産屋がします。

合わせて契約締結時に必要な書類を教えてくれますので、契約の日までに用意します。

 

ちなみに、契約日(契約開始日)と契約締結日が一緒になることはあまりありません。

契約開始日は、契約の効力が発生する日、つまり入居可能日を指します。

契約締結日は、契約書に署名捺印をして契約を締結する日ですが、契約開始日より前に契約します。

 

契約の日に必要書類を持っていき、契約場所で契約します。

お金については、契約前までに振り込みするよういわれるケースが多いです。

契約の前に重要事項について説明を受けるので、しっかり聞いておきます。

 

契約が終わったら契約日開始日に部屋のカギを受け取れば入居できます。

  • この記事を書いた人

侍従川

横浜で不動産仲介業ファイナンシャルプランナーをしています。

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不動産だけでなく、ライフプランの相談にも対応してます。

担当:不動産、ライフスタイル、投資、雑用

追加:写真、資格、名所めぐり

資格:宅建士、管業、簿記1級、1級FP技能士、貸金、社労士、高所作業車

有酸素運動で脳を活性化させて予備試験に挑戦してます。

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