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「不動産は見た目が9割」人は見た目が9割?なら不動産は?

投稿日:2019年2月3日 更新日:

今更ですが、かなり前に話題となった本「人は見た目が9割」を読みました。

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喋りはうまいのに信用できない人と、無口でも説得力にあふれた人の差はどこにあるのか。女性の嘘を見破りにくい理由とは何か。すべてを左右しているのは「見た目」だった!顔つき、仕草、目つき、匂い、色、温度、距離等々、私たちを取り巻く言葉以外の膨大な情報が持つ意味を考える。心理学、社会学からマンガ、演劇まであらゆるジャンルの知識を駆使した「日本人のための非言語コミュニケーション」入門。

確かに見た目は大事、営業は瞬間を大事にする

なかなか説得力のあるタイトルです。まあ、注意をひくためのタイトルといえます。

これは、他人に影響を及ぼすのが、「言語情報7%、聴覚情報38%、視覚情報55%」という「メラビアンの法則」をもとにしています。

 

喋りはうまいのに信用できない人と、無口でも説得力にあふれた人の差……これらについては、営業をしている人なら必ずしも見た目ではない、と思うのではないでしょうか。

見た目うんぬんよりも、無口で相手の話に耳を傾ける人の方が、喋りはうまくても自分のことばかり話す人より信用されやすいことは、他の営業を見ているとよく分かります。

 

とはいえ、「無意識のうちに他人を見た目で判断していませんか?」と問われたら否定できません。

自分も今までの経験で「こういう見た目の人は〇〇の人かな」などとラベリングしていることに気づくことがあるからです。

 

確かに営業をしていると第一印象がいかに大事かを身をもって体験することがあります。

第一印象で悪い印象を与えてしまうとなかなか話を聞いてもらえないこともあり、そうなったら次の見込み客を探すなどして時間の無駄を避けるのが得策です。

だからこそ営業は第一印象をよくするために笑顔で話し、背筋を伸ばして話をするのです。

 

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不動産は見た目が9割

実は、不動産も見た目で随分と印象が変わることがよくあります。

不動産の中古物件では現状引き渡しが基本なので、部屋の中を案内すると家が埃まみれで、床が傷だらけというのは当たり前です。

図面を見て期待していたら、部屋の中を見てがっかりするお客さんも数多く見てきました。

リフォームすれば見違えるようになるといっても、相手は不動産屋ではないのでリフォーム後のイメージがつきにくいようです。

割高の物件でもリフォーム済みの方がお客さんの反応が良いことも多いです。

 

今までなかなか売れなかった物件が、リフォームしただけですんなりと申し込みが入ることがあります。

営業がいくら説明するより、実際にリフォームしてある物件を見た方がお客さんには分かりやすいのです。

 

賃貸でもそうです。

築30年、40年にもなると古さが見た目に出てきます。

外観にリフォーム工事をしても投下資金を回収することを考えて躊躇する大家さんが多いのですが、建物の見た目が変わるだけでお客さんの反応が目に見えて違うこともあります。

 

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土地より建物

不動産会社の営業は、不動産の価値について資産価値はいくらかといった視点で見てしまうので、建物よりも土地の形、エリアの人口、交通、気候といった立地に目がいきがちです。

 

しかし、資産価値は売却の時になって初めて重要になるので、住人にとって常に影響するのは建物の方です。

建物の設備(資産価値に影響しにくい)による快適さ、土地の形が専用通路(整形地の方が資産価値が高い)なので車が2台おける、田舎(都会の方が価値が高い)だけど職場に近いなど、資産価値が必ずしも快適な暮らしを保障するものではありません。

 

建物がきれいだと他人も呼びやすですし、適切なリフォームは建物の寿命を伸ばします。

不動産の価値は、建物の築年数で見られる傾向にあり、一戸建ての場合は新築から30年も経つと値が付きませんが、だからといって住むことができないわけではなく、リフォームをしながらきれいに使えば100年住み続けることも可能です。

 

建物を他人に貸し出しているときに用いられる減価償却という概念がありますが、税法で決められた償却年数は、一戸建てで22年、マンションで47年ですが、あれもあくまで便宜上のものです。

建物の法定耐用年数

一戸建ての場合は、22年に渡って費用として処理できるというもので、22年しか使えないというわけではありません。

 

人は見た目で判断されやすいように、不動産も見た目に左右されがちですが、本来の価値は見た目では測れないのです。

 

おわりに

インスペクションは、目視による住宅診断をいいますが、インスペクションをした場合、過半数がリフォームが必要と診断されるといわれています。

 

本来、建物は土地と違って時間をかけて価値が消費していき、最後にはほとんど値がつかなくなります。

建物は消費されるものなので、長年使えば使うほど欠陥が出るのは仕方がないことです。

 

  • この記事を書いた人

たくあん(ネトゲ)

横浜で不動産仲介業ファイナンシャルプランナーをしています。 住宅ローンが老後に与える影響は大きいです。 資産があるのにお金がないとは? いくらのローンなら返済していける? 年金について知らずに家を購入するのは無謀? 不動産だけでなく、ライフプランの相談にも対応してます。 担当ジャンル:雑記、不動産、ライフスタイル 資格:宅建士、管業、簿記1級、1級FP、社労士、1種証券、住宅ローンアドバイザー

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