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横浜市金沢区の「横浜金澤七福神」めぐり

投稿日:2018年10月28日 更新日:

金沢区役所に行った際、横浜金澤七福神のパンフレットを見つけ興味が湧き、休日に七福神めぐりをしました。

七福神めぐりは、江戸時代より前から庶民によって行われている古い風習です。

 

横浜市は、幕末になってから発展した街ですが、金沢は鎌倉時代から発展していました。

六浦湊から鎌倉に続く道は塩の道と呼ばれ、途中にある朝夷奈切通(あさいなきりどおし)は、鎌倉に続く主要な切通しの一つです。

北条家も金沢の地を重要視し、金沢を北条氏一門の金沢北条氏に治めさせることで、有事の際はすぐに鎌倉に兵を送り込むことができたといいます。

源頼朝も北条政子も金沢を訪れており、特に瀬戸神社の境内にある琵琶島神社は政子の創建です。

 

各地にある寺院や七福神めぐりをすると、今まで知らなかったその土地の歴史に触れることができます。

横浜金澤七福神の寺院

七福神信仰は日本各地にあり、七福神めぐりは各地で行われています。

七福神は、いずれの神様も縁起が良い神様なので、七福神めぐりは庶民に人気の風習となりました。

 

七福神の神様には、弁財天、大黒天、毘沙門天、福禄寿、蛭子、布袋、寿老人がいます。

蛭子だけが日本の神様で、ほかの神様はインド・中国の神様といわれています。

 

弁財天は、七福神で唯一の女神さまで、恋愛運や金運の徳があるといわれています。

大黒天は、商売繁盛や福運アップの神様です。

毘沙門天というと戦の神様を想像しますが、勝負運アップのご利益もあるそうです。

福禄寿は、財産運や長寿のご利益があります。

蛯子は、商売繁盛にご利益があるとされる神様です。

布袋は、広い度量の神様で、忍耐・富貴のご利益があります。

寿老人は、長寿のご利益がある神様です。

 

横浜金澤七福神に数えられる寺院は、「瀬戸神社(弁財天)」、「龍華寺(大黒天)」、「傳心寺(毘沙門天)」、「正法院(福禄寿)」、「富岡八幡宮(蛭子)」、「長昌寺(布袋)」、「寶蔵院(寿老人)」の7つです。

 

七福神めぐりのルート

七福神の寺院は、富岡から金沢八景の範囲にわたっていますが、決まった順番があるわけではなく、北と南のどちらから始めてもよいそうです。

紹介されているルートは、一つは金沢八景駅から始まって、もう一つは八景島から始まります。

 

金沢八景駅から始める場合は、

スタート → 瀬戸神社 → 龍華寺 → 傳心寺 → 正法院 → 京急線「金沢文庫駅」 → 京急線「京急富岡駅」 → 富岡八幡宮 → 長昌寺 → 鳥浜 → 海の公園柴口 → 寶蔵院 → 八景島(ゴール)の順です。

 

瀬戸仁社

 

龍華寺

 

傳心寺

 

正法院

 

富岡八幡宮

 

長昌寺

 

寶蔵院

 

八景島から始める場合は、

スタート → 寶蔵院 → 海の公園柴口 → 鳥浜 → 長昌寺 → 富岡八幡宮 → 京急富岡駅 → 金沢文庫駅 →正法院 → 傳心寺 → 龍華寺 → 瀬戸神社 → 金沢八景駅(ゴール)の順番です。

 

横浜金澤七福神をめぐる

順番は決まってないというので、パンフレット通りに行かず、北にある「富岡八幡宮(蛭子)」からまわりました。

富岡八幡宮は、建久二年(1191)源頼朝公が鎌倉幕府の守護神として祀った神社です。

鎌倉の北東は鬼門にあたるようですが、弘明寺にも似たようなことが書いてありました。

富岡八幡宮の鳥居 

 

富岡八幡宮の境内です。イチョウの葉が散ってました。葉の色は、黄色い部分と青い部分が半々でした。

 

「絹本著色 八幡神像 一幅」についての解説です。

 

「祇園舟」は、富岡八幡宮に伝わる特殊神事です。

 

次は長昌寺に向かいます。

富岡八幡宮の次に向かってる途中に碑を見つけたので寄ってみたら「孫文上陸の地」とありました。

第二革命に際し、袁世凱に追われて中国を脱出した孫文が上陸した地がこの場所です。この辺り一帯は実は埋め立て地です。

 

「長昌寺(布袋)」です。

長昌寺の境内には、直木賞のもとになった直木三十五(なおきさんじゅうご)の墓があります。

 

次に向かったのが「寶蔵院(寿老人)」です。

寶蔵院は、鎌倉時代の末期に開山しました。入口がどこかで迷いました。

 

寶蔵院から称名寺前の道を抜けて行ったのが「正法院(福禄寿)」です。

境内には、弘法大師が掘ったとされる赤井の井戸があります。

 

正法院の次は、旧16号を通って「傳心寺(毘沙門天」に向かいます。

傳心寺は曹洞宗の寺院で、正式には大永峯嗣法山傳心寺といいます。

本堂には、北条氏の家紋である三鱗が刻まれていて、北条一門の北条氏繁によって再興されたそうです。北条氏といっても戦国時代の北条氏です。

 

次は、旧16号沿いにある「龍華寺(大黒天)」に行きます。前の道はサイクリングでよく通りますが、そのたびに立派な寺院だと思ってました。

龍華寺は、源頼朝が六浦山中に浄願寺を建立したのが始まりだそうです。また、泥亀新田で知られる永島家の墓があります。

 

龍華寺の次は、七福神最後の「瀬戸神社(弁財天)」に向かいます。

瀬戸神社は、1180年に源頼朝が伊豆の三島大社を勧請したのが始まりとされています。

 

蛇混柏(じゃびゃくしん)は、金沢八木の一つです。

 

「放下僧」の遺跡についての説明です。

六浦港は今の平潟湾あたりにあって、現在の六浦の地とは少し離れてるようです。

 

琵琶島神社

ついでなので瀬戸神社の向かいにある琵琶島神社にも寄りました。

島の奥では、北条政子が近江の竹生島から勧請した弁天を祀っています。

金沢八景の一つ「瀬戸の秋月」とはこのあたりから見た景色のようです。

 

琵琶島は、平潟湾に浮かぶ小さな島です。眺めはなかなか良いです。人気がないのか島には私の他には中国人しかいませんでした。

 

弁天様を祀っています。

 

島の外からの眺めもなかなかです。

 

金沢四名石の一つ「福石」です。頼朝が着ていた服をかけたことから服石→福石?なんだそうです。

 

金澤七福神めぐって

金澤七福神をめぐって分かったのは、金沢には史跡がたくさんあるということです。

富岡八幡宮の近くに「海水浴発祥の碑」があるように、現在のシーサイドライン沿いは埋め立てによってできたということも改めて分かりました。

孫文が上陸した地や、直木三十五の墓、北条氏繁の墓?、が金沢区にあったということにも驚きです。

思わぬ発見があって面白かったです。

  • この記事を書いた人

侍従川

横浜で不動産仲介業とァイナンシャルプランナーをしています。

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担当:不動産、ライフスタイル、投資、雑用

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