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横浜の総鎮守「伊勢山皇大神宮」関東のお伊勢さま参り

投稿日:2018年4月8日 更新日:

2020年は、「伊勢山皇大神宮(いせやまこうたいじんぐう)」が創建されて150周年記念の年にあたるそうです。

2018年10月には、本殿の上棟祭や遷座祭といったイベントが行われます。

近くに住んでるのにあまりお参りしたことがないので、150年記念の前に参りすることにしました。

伊勢山皇大神宮が創建されるに至ったわけ

日本は300年の間鎖国をしていましたが、開国してからは一転して生糸産業の輸出に力を注ぎ、やがて日本は生糸の輸出量で世界一位になります。

外国に輸出される生糸の多くが横浜港から輸出され、横浜の街は好景気に沸いたそうです。

 

外国の商館が建ち並び、好景気に沸いていた横浜では、やがて住む人々の象徴的な存在が必要との声が上がります。

当時、神奈川の県知事であった井関盛艮が政府に建白し、伊勢神宮から勧請して伊勢山皇大神宮が創建されました。

 

伊勢山皇大神宮の資料によると、創建のために神奈川県では、5日間の祭礼を行い、横浜の町全体が賑わったといいます。

生糸貿易で財を築いた商人たちは、華美を競い祭礼の総費用は十五万両(現在の数十億円)にも上ったといわれています。

 

以後、伊勢山皇大神宮は、「横浜の総鎮守」「関東のお伊勢さま」として親しまれています。

 

神社で初めての破産

90年代から当時の宮司一族がホテル経営を始めたのですが、バブルが崩壊したために経営は低迷、やがて借金を返済できなくなり、抵当権が実行されて差し押さえを受けるという事態になりました。

神奈川神社庁と銀行の交渉により、競売の事態は避けられましたが、明治時代から宮司を世襲していた一族は免職になりました。

この後も保有していた資産は価値が下がり続け、負債を返済することが困難になり、結局自己破産することになりました。

 

免責許可の後、現在は新体制となって別の人が宮司を務めているようです。

 

伊勢山皇大神宮の破産は、神社で初めての破産ということで、事件は横浜ではかなりの話題となりました。

 

伊勢山皇大神宮の桜

伊勢山皇大神宮は、昔は参道がもっと長く桜の名所として知られていました。現在も3月下旬から4月上旬になるときれいな桜を見ることができます。

きれいに咲いていた桜が出迎えてくれます。階段の右奥に見えてるのが駐車場です。

 

桜のシーズンに訪れたので満開です。

 

神社のまわりは住宅地になっています。

 

犬養孝先生は明治四十年……、犬養孝とは、万葉集研究の第一人者だった人です。東京で生まれた後、現在の希望が丘高校で教師をしていた人です。

 

「志貴皇子 石激 重見之上乃 左和良妣乃 毛要出春尓 成来鴨 孝書」

 

階段を上った先にあるのが本殿です。左に手水舎があります。

参拝の作法は、二拝二拝手一拝(二回お辞儀をした後、手を合わせて二回手を拍手し、もう一度お辞儀)です。

写真中央が本殿です。本殿の隣にはピンク色の桜が咲いてました。

関東のお伊勢さまと呼ばれるだけあって、ツアーで来ているっぽい団体もいました。

 

杵築宮子之大神の近くには、きれいなピンク色の桜が咲いてました。

ここの桜の見頃は3月下旬から4月上旬頃です。

 

祓所の前にあったしだれ桜がきれいに咲いてました。

 

伊勢山皇大神宮の敷地内は、桜の木が多いわけではありませんが、まわりの雰囲気で桜がより美しく見えます。

 

蒋介石の碑

伊勢山皇大神宮の境内には、蒋介石の碑があります。蒋介石は孫文が建国した中華民国の総統です。今の台湾が中華民国として残ってます。

階段を上って左にある「以徳報怨」と刻まれてある蒋公頌徳碑です。

以徳報怨は、老子の説いた言葉で、「怨みを抱く相手に対しても徳を持って接する」といった意味です。

 

隣に御由緒書きがありました。

碑には、蒋介石が天皇制を擁護し、国体の護持に努めてくれたうえ、日本の分割統治に反対して分断国家となることを防いでくれたとありました。

しかし、その後、蒋介石は戦後の内戦で毛沢東率いる中国共産党に敗れてしまい、台湾に中華民国の政府を立てることになります。

 

少し前に森喜朗元首相が、蒋介石のおかげで現在の日本があるといったことを言ってました。

実際は、蒋介石自身は反日の人というのが本当だったようで、日本に対する賠償問題をみてもしたたかだったようです。

 

境内の摂末社とか

境内には、「杵築宮」「子之大神」「大神神社磐座」を祀る摂末社があります。

「杵築宮 子之大神」です。

 

大物主という神様を祀る「大神神社磐座」です。本殿の隣にあります。

 

「祓所」のようです。ここで穢れを浄化する儀式が行われます。

 

「太鼓楼」です。

 

アクセスデータ

所在地 神奈川県横浜市西区宮崎町64

最寄駅 JR根岸線「桜木町駅」・京浜急行線「日ノ出町駅」

交通 「桜木町駅」または「日ノ出町駅」から徒歩10分

 

参拝者用の駐車場です。

 

伊勢山皇大神宮のまとめ

・伊勢山皇大神宮は、生糸貿易の輸出で好景気に沸く横浜を鎮守するために創建されました。

・伊勢神宮から勧請して創建されたと伝わってます。

・伊勢山皇大神宮は、日本で最初の破産をした神社です。

・2020年(平成32年)に150周年記念事業が行われます。

  • この記事を書いた人

侍従川

横浜で不動産仲介業ファイナンシャルプランナーをしています。

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