横須賀市の「大楠山」は、都心からでも1日もあれば往復できることから、ハイキングで人気の山だ。
大楠山は、「かながわの景勝50選」「関東100名山」「関東の冨士見百景」「横須賀風物百選」にも選ばれている景勝地である。
大楠山山頂へのルートには、「阿部倉コース」「めぐりの森コース」「前田橋コース」「衣笠コース」「芦名口コース」といったコースがある。
実際に歩いたことがあるのは、阿部倉コース、めぐりの森コース、前田橋コースなので、今回はその中から、阿部倉コースとめぐりの森コースを紹介する。
山頂の展望台からは、天気が良ければ富士山や房総半島、伊豆半島が見えることもある。
目次
大楠山へのアクセス
住所 神奈川県横須賀市芦名3丁目
駐車場 なし
それぞれのコースの出発点
阿部倉コース JR「衣笠駅」又は京浜急行線「汐入駅」から、バスで「池上住宅入口」バス停まで
めぐりの森コース JR「逗子駅」・京急逗子線「新逗子駅」からバスで終点の「湘南国際村センター前」バス停まで
前田橋コース JR「逗子駅」・京急逗子線「新逗子駅」からバスで「前田橋」バス停まで
阿部倉コースから大楠山を目指すルート
バスを降りてから住宅街を抜けて「阿部倉温泉」を目指すように進んで行く。
山に入ると、飲み物を購入できる場所が山頂のビューハウスまでないので、あらかじめ飲み物を購入しておくのがいいと思う。
岐れ道では、看板が出ていることが多いので、看板に沿って進むとよい。スマホがあるとなお迷わない。
ゴルフ場までは、整備された道が続いているため、距離の割には疲れなかった。
途中の道では、アップダウンが結構ある。前田橋コースに比べると登山者は少なめだった。
山頂手前から230段の階段が続く。段差も結構あるせいで思ったより疲れた。
230段の階段が延々続くので、無理せず合間合間で休憩したほうがいい。
山頂まで242mという低山のせいか、高齢者のハイカーも多かった。
道幅は写真のような感じ。女性にも人気があるようで、女性登山者が多かった。
バスを降りてから1時間15分で到着。山頂には売店と展望台がある。展望台に何人も乗ると揺れる。
字が剥げて見えにくいが、「横須賀風物百選」の碑もある。
司馬遼太郎も絶賛したと言われる大楠山山頂からの眺め。
展望台から見た逗子、鎌倉方面 眼下にあるのは葉山国際カントリークラブのゴルフ場。
展望台から野比方面。 大楠山は三浦半島一の高さを誇るので、展望台に登れば360度見渡すことができる。
三浦方面を見ると、小田和湾が見える。
都心からでも1日あれば往復できるので、登山初心者におすすめ。
めぐりの森から大楠山を目指すコース
めぐりの森は、湘南国際村から行ける。車で行く場合は、横浜横須賀線の逗子から逗葉新道を通って湘南国際村を目指す。
湘南国際村入口からめぐりの森までは、車でも7,8分かかった。
めぐりの森まで延々と坂を登るので、途中の道からの眺めがいい。写真右には葉山の海が見える。
途中の道は、天気が良ければ富士山が見える絶景ポイントでもあり、天気が悪くても季節によっては富士山が見えることもある。
写真は、なんとか見えた富士山と葉山の街。
高台なので、海も見える。
めぐりの森の入口には、現在、仮設の駐車場が設置されている。駐車場は、午前7時から午後9時まで利用できる。
めぐりの森入口から大楠山のふもとまでは、アスファルトで整理された道を進んで行く。整備されている道を歩いてる間は楽だった。
葉山国際カントリークラブの横を15分ほど歩くと、大楠山山頂の入口に着く。
途中の茂みでは、リスの姿を何度か見た。
階段は多いが、阿部倉コースに比べたら楽だった。時間もめぐりの森入口から大楠山山頂まで1時間もかからずに到着できた。
山頂の売店。山頂にはトイレもある。運が悪いと売店が開いてないこともある。
大楠山は、「かながわの景勝50選」にも選ばれているが、かながわの景勝の碑は見当たらなかった。
大楠山山頂でお弁当を食べる人がいた。中には、わざわざお弁当を食べるために大楠山に登る人もいるらしい。
雲の合間から射す太陽の光が海面に反射して美しかった。
写真は、南方向を向いて撮っているので、見えているのは荒崎とか長井だと思う。
労力の割には、それほどの感動はなかった。富士山が見えればまた別だろうけど……。
大楠山ハイキングのまとめ
・大楠山展望台からは、富士山、伊豆半島、房総半島が見える。
・大楠山山頂へのハイキングコースは5コースある。
・大楠山は242m。
・大楠山は三浦半島最高峰の高さを誇る。
・山頂の売店は休みの時がある(不定休)。