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鎌倉の稲村ケ崎から見る富士山と江の島の景色が素晴らしい

投稿日:2018年2月16日 更新日:

「稲村ケ崎」は、江の島や富士山が一望できる絶景の景勝スポットとして知られています。

自分の祖父に聞いた話ですが、昔は稲村ケ崎から白山神社までが一つの山だったそうで、今のように往来できるようになったのは昭和に入ってからのようです。

現在の稲村ケ崎は、サーフィンのメッカとして知られてますが、テレビドラマのロケ地に何度もなってます。

稲村ケ崎は「関東の冨士見百景」「かながわの景勝50選」に選ばれてるように、夕方の日が沈むころになると、鎌倉海浜公園(稲村ケ崎公園)には美しい夕陽を見にたくさんの人が訪れます。

自分もここからの夕日の眺めが好きで、飼ってた柴犬を連れてよく散歩に来てました。

稲村ケ崎の景勝

稲村ケ崎の高台に立つと、目の前には海が広がり、江の島と富士山を見渡せます。天気が良ければ伊豆半島や大島を確認できることもあります。

鎌倉海浜公園(稲村ケ崎公園)内にあった「かながわの景勝50選 稲村ケ崎」の石碑です。石碑は公園に入った一番目立つ場所にあります。

ここは「関東の冨士見百景」にも選ばれてます。

 

稲村ケ崎から見た江の島と富士山の眺めです。富士山が見える日は特に訪れる人が多く、外国からの観光客もよく見かけます。

七里ヶ浜の海岸も見えますが、七里ヶ浜は浮世絵にも描かれてるので、当時からこの辺りは有名な景勝地だったようです。

 

梅雨や夏は湿度が高いので、この時期は富士山が見える日は少なくなります。

ただ、昼間は見えなかった富士山も、夕日に照らされてシルエットが浮かび出されます。

地元ですが、梅雨や夏だと夕方くらいしか富士山は見えないと思います。稲村ケ崎の夕日を見に県外からも人が訪れます。

 

日中に富士山を見るなら空気が乾燥した冬がおすすめですが、美しい夕陽が見たいなら秋頃がおすすめですが、夏の夕方でもいいかもしれません。

稲村ヶ崎は、ネットなどで初日の出スポットとしても紹介されてますが、自分はおすすめしません。山が邪魔なので自分だったら江ノ島か七里ヶ浜海岸まで行っちゃいます。

 

稲村ケ崎へのアクセス

住所
アクセス 江ノ島電鉄「稲村ケ崎駅」から徒歩5分

 

 

公園内には駐車場がありません。稲村ケ崎公園前の道路を挟んだ反対側に有料駐車場があります。

自転車やバイクで来ている人は、公園内を入った右辺りに停めているのを見かけます。自分も自転車で訪れたときは停めてます。

 

新田義貞の鎌倉攻め

鎌倉時代末期の頃は、稲村ケ崎は交通の難所として知られてました。

この地には、新田義貞が稲村ケ崎の山を越えるために刀剣を海に沈めたという伝説が残っています。

 

鎌倉幕府打倒のために、上野で挙兵した新田義貞はいち早く鎌倉を攻めました。

義貞は、鎌倉に入るために化粧坂を攻めたのですが、なかなか落とすことができなかったそうです。

義貞は化粧坂からの行軍を部下に任せて、自身は稲村ケ崎へと向いました。

 

当時の稲村ケ崎は、今のように道はなく、海の潮が満ちていると通れない交通の難所だったそうです。

その時も潮が満ちていたそうですが、義貞が潮が引くのを念じて海に刀剣を投げたところ、潮が引いて南側から鎌倉に入ることができたそうです。これが稲村ヶ崎に残る新田義貞の伝説です。

 

義貞は、稲村ケ崎の南を迂回して鎌倉に攻め入ったそうです。

現在は、国道線が通ってますが、鎌倉時代は山としてつながっていたようです。

 

ちなみに義貞が断念した化粧坂は今も史跡として源氏山公園にあります。

義貞は化粧坂の突破をあきらめ、稲村ケ崎を迂回して鎌倉に入りました。

ちなみに鎌倉の報国寺境内には、稲村ケ崎の戦いで戦死した新田軍と北条軍の供養塔があります。

 

「史蹟 稲村ケ崎新田義貞徒渉伝説地」

「今ヲ距ル五百八十四年ノ昔、元弘三年五月二十一日、新田義貞此ノ岬ヲ廻リテ鎌倉ニ進入セントシ、金装ノ刀ヲ海ニ投ジテ潮ヲ退ケンコトヲ海神ニ祷レリト言ウハ此ノ處ナリ」と刻まれてます。

 

明治天皇が義貞に対して詠んだ歌が碑になって建ってます。

「投げ入れし剣の光あらわれて 千尋の海もくがとなりぬる」

 

逗子開成中学校ボート遭難

公園内には、逗子開成中学校のボート部が遭難した慰霊碑が建っています。

こちらが逗子開成中学校ボート部遭難事件の慰霊碑です。

 

逗子開成中学校ボート遭難事件は、1910年1月23日に起きた事件で、みぞれまじりの氷雨が降る中、七里ガ浜の沖合で逗子開成中学校の生徒12人が乗ったボートが遭難した事故です。

この事件を歌ったのが「真白き富士の根」です。

 

コッホ博士の記念碑

奥にある階段からは、公園の高台に登ることができます。

公園内で近所の人が犬を散歩してることも多いです。

芝生に座って海や夕日を眺めている人もいました。

 

階段の途中からの眺めです。この日は夏で湿度も高いので視界が良くありませんが、冬の晴れた日は江ノ島も富士山もよく見えたりします。

 

階段を昇った先には、あずまやがあります。

 

高台なのでいい眺めを期待したのですが、木が邪魔でたいしたことなかったです。

 

鎌倉海浜公園の頂上には「ローベルト・コッホ碑」があります。

 

ローベルト・コッホ碑の解説

この碑は、世界的細菌学者ドイツのローベルト・コッホ博士の来日を記念して、弟子である北里柴三郎博士と鎌倉市関係者により大正元(1912)年9月、建立されたものである。

当初、霊仙山頂に建立されたが地盤の脆弱化により、昭和58年(1983)年10月、鎌倉市医師会によりこの地に移設された。

 

コッホ博士は、病気と病原菌の関係を客観的に証明する方法を提案し、病原細菌学という分野を開拓した人である。

明治35年(1905)「結核に関する研究」でノーベル生理学・医学賞を受賞している。北里は破傷風細菌の純粋培養に成功、さらにその毒素に対する免疫体を発見、それを応用した血清療法を確立し、現代免疫学の祖と言われている。

稲村ケ崎のまとめ

・稲村ケ崎は江の島と富士山が見える絶景のスポット

・かながわの景勝50選、関東の冨士見百景に選ばれている

・新田義貞の鎌倉入りした際の伝説がある

・稲村ケ崎公園(鎌倉海浜公園)には細菌学者のコッホ博士の記念碑がある

・公園内に逗子開成中学校ボート遭難事件の慰霊碑が建っている

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おぐに

歴史と旅が好き。休みの日は、ツーリングや観光していることが多いです。

神奈川県の観光地を紹介していく予定です。

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