不動産に関するトラブルは、かなり多いです。
不動産業のことをクレーム産業なんていう人もいるほどです。
不動産業者とのトラブル、近隣トラブル、建物のトラブル等、不動産に関することはトラブルだらけです。

騒音トラブルにご注意!
売買では、近隣トラブルというと境界問題が多いのですが、賃貸だと境界問題はあまりないので騒音によるトラブルが圧倒的に多くなります。
特に賃貸は、壁や床が薄い物件が多いので騒音問題に発展しやすいと思います。
過去には、騒音トラブルが原因で殺人事件にまでなったケースもあります。
大浜松三が起こした「ピアノ騒音事件」は、日本最初の騒音事件ということで一部の人に知られています。
その後も、騒音おばさん、迷惑おばさん、騒音ノイローゼ……現代は騒音トラブルだらけです。
原因はコミュニケーション不足!?
大浜松三のピアノ騒音事件は、上の階の住人との円滑なコミュニケーション不足が発展したものといわれています。
円滑なコミュニケーションがとれていたり、仲良しになれば、無用のトラブルは回避できるケースは多いです。
同じ集合住宅にトラブル住人がいた場合は、物件をの管理会社か大家さんに言って対処してもらうのもいいでしょう。
楽器可物件は少ない
最近は、子供の情操教育に楽器を習わせるご家庭が増えてるようで、ピアノ可の賃貸物件に需要があるようです。
ただし、不動産賃貸物件だと楽器可の物件は大変少なくなります。
ペットと同じで楽器は音が出ますので、楽器は騒音トラブルに発展する原因になります。
楽器可の物件は、防音設備が必要なので集合住宅向きではありません。
分譲マンションだと、賃貸アパートや賃貸向けのマンションと比べて構造がしっかりしていますから、いくぶん騒音が抑えられます。
分譲マンションは管理規約次第
マンションは管理規約で運営されているので、管理規約でダメな場合は借りる側もダメということになります。
防音構造だと高額な費用がかかるので、貸主はわざわざピアノ可物件を建てたがりません。
一戸建ての方が集合住宅よりも楽器を弾くのに適しています。
建物の構造と騒音トラブル
ちなみに騒音は建物の構造とも関係します。
木造が、一番壁や床が薄いので、音が大きく響きます。
次に大きいのが鉄骨や軽量鉄骨です。
マンションと戸建を比較した場合は、壁やスラブの厚さにもよりますが、部屋がくっついている集合住宅であるためマンションの方が騒音トラブルになりやすいです。
一戸建ての場合は、隣と接していませんので直接音は響かないですが、隣と建物が隣接している場合は大きな音を出せば聞こえます。
日本ではよほど大きな土地に住まない限り、騒音トラブルは避けられません。
普段のあいさつやお互いさまという心が大事です。
同棲やルームシェアはトラブルの元⁉
同棲やルームシェアができるのも賃貸のいいところです。
同棲は、若い男女のカップル同士で一緒に住むことをいいますが、最近は同性も多い(LGBT)そうです。
ルームシェアは、家賃を抑えるために他人同士で部屋を借りることをいいます。
ルームシェアを利用する人の中には、一人だと寂しいといった理由で、ルームシェアを選択する人もいるようです。
田舎の一戸建てなんかだと複数人が一緒に同居するといったケースもあるようで、都会とはルームシェアの形も違うようです。
ルームシェアに向いている部屋は、2部屋以上は当然として、他には玄関から他人の部屋を通らずに部屋に入れる間取りです。
友達同士や姉妹同市でも、プライバシーを重視する人が増えています、ましてや喧嘩したときに他人の部屋を通るのは気が引けます。
ケンカ別れの原因はささいなこと
兄弟姉妹の場合はケンカしても同居を続けるケースが多いのですが、他人同士や同棲だとケンカ別れも多いです。
ケンカ別れで一方が部屋を退去すれば、その後をどうするかでもまた揉めます。
くだらないことがきっかけでケンカが起こることはよくありますが、ルームシェアでもくだらないことがケンカの原因になったりします。
例えば、キッチンの使い方が汚いとか、エアコン使い過ぎとか、風呂の順番が気に入らないとか、勝手に物を使うといった、たいしたことのないことでケンカが始まります。
同棲の場合も、お金に細かいとか、掃除しないとか、無駄遣いをするとか、些細なことが原因で別れたりします。
同居人が出ていった場合は、家賃をどうするかが問題になります。
部屋が変わらない以上、一人になっても家賃は変わらないので、残った人が支払うのか、退去の意思を伝えて退去日まで我慢して住むのか……、いずれにせよ思ってる以上にトラブルが多いのがルームシェアです。
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転貸で契約解除⁉
転貸というのは専門用語です。
自分が借りたものを、さらに他の関係ない人に貸すことをいいます。また貸しともいいますね。
普通の賃貸借契約だと、勝手に無関係の人に貸すのは契約違反になるので、バレたら契約解除の原因になります。
先日ニュースになった振込詐欺事件のアジトは、転貸されたマンションでした。
賃貸は、審査があるので怪しい人だと部屋が借りられないなんてことがあります。
中には相場の家賃以上の金額で怪しい人から転貸を誘われたりするそうですが、バレたら損害賠償を請求する可能性もあります。
闇金融や暴力団、振込詐欺集団、違法な商品の販売拠点といったものは普通に部屋を借りられないので、付き合っている女性やナンパした女性に部屋を借りさせて転貸させるといったケースもあります。
おいしい話だからと飛びついて転貸したら、あとで痛い目にあるかもしれません。
まとめ
・賃貸のトラブルで一番多いのは騒音トラブル
・ピアノ可の賃貸物件は少ない
・建物の構造も音の響き・大きさに影響する
・最近は、ルームシェアが増えている。
・ルームシェアはトラブルになりやすい
・転貸は契約解除の原因