不動産

不動産にまつわるペット事情

投稿日:2018年1月9日 更新日:

多くの賃貸物件では、ペットを飼うことが禁止されています。

しかし、近年はペット人気の影響もあってか、賃貸でもペット可の物件が増えています。

ちなみに区分所有マンションなどの売買物件でもペット可物件が増えてます。

ただし、ペット可物件といっても、飼っていいペットの種類について制限を設けてるのが普通です。

一方でペットアレルギーの人はペット可物件を当然避けますが、不動産仲介会社のせいで裁判にまで発展した例が最近ありました。

不動産に関するトラブルで多い一つが、ペットに関するものです。

ペット可物件の多くは小型動物⁉

ペット可の賃貸物件については、小型犬か猫、金魚までをオーケーとしているところが多いようです。

ペット可物件を探されているお客様からの相談で、賃貸と売買のペット可物件を集めることがあります。

現在の横浜、横須賀エリアのペット可物件の状況については、賃貸物件も分譲マンションも小型のペットに限定していることが多いようです。

 

分譲マンションは管理規約による

分譲マンション(区分所有マンション)の場合だと、小型犬のみ、金魚のみ、小型犬と猫と金魚がOKなど、マンションによって飼っていいペットの組み合わせが変わったりします。

分譲マンションの場合は、マンション管理の運営が管理規約や集会に基づいてされており、管理規約次第といったところですが、マンションでもまだまだペット可の物件は少ないです。

特に同じ小型ペットでも、猫より小型犬のみをOKとしているマンションの方が多いようです。

 

賃貸のペットについては、貸主次第

賃貸物件でペットを飼っていいかどうかは、大家さん次第です。

分譲マンションでは、小型動物のみ、特に小型犬をOKにしている物件が多かったのですが、賃貸物件の中には猫のみOKという物件もありました。

それでも猫よりも犬の方をOKとしている物件が多いようでした。

 

原因は猫の爪とぎと糞尿か

賃貸でも分譲マンションでもペットについては、犬よりも猫の方をNGとする物件が多いようです。

よく言われる理由に、爪とぎで家がキズだらけになるというものと、糞尿が強烈なにおいを放つというものがあります。

私は犬も猫も飼ったことがありますが、言われてみれば、うちの場合は犬(柴犬)はあまりキズをつけませんでした。また、糞尿についても、うちの猫は庭でしてましたが、においは犬よりも強烈でした。

 

また、猫は鳴き声がうるさいとも言われます。しかし、犬でも小型犬や柴犬だと猫よりうるさいことが多く、偏見もあると思います。

脱走の問題もあるかもしれません。飼ってた猫はすぐに帰って来ませんでしたが、犬の方は首輪やリードが外れても逃げることはなかったです。

 

人気がないからペット可にする物件も多い

ペット可物件と一口にいっても、物件によって随分と仕様に差があったりします。

あるペット可物件では、ペット用のシャワーやペット用ドアがあるのに、別のペット可物件では、ただのアパートをペット可にしただけだったりします。

 

今までペット禁止のアパートだったのに、空室を埋めるために急きょペット可にしたというケースもあります。

そういった物件では、ただの和室でペットを飼うことにもあり、そうなると退去しても畳は完全に使えない状態になるのが普通です。

当然、こういったケースではトラブルにもなりやいです。

ペット不可で賃貸契約をした入居者から、ペットを飼っている入居者がいると電話がかかってきたこともあります。

賃貸契約の場合は、入居者ごとに契約が異なることがあります。自分が契約した時はペット不可だったのに、気付いたらアパートがペットだらけだった……こういったケースは意外とあるようです。

 

ペットが原因でトラブルとなるケースは多い

分譲マンションの中には、飼っていいペットについて細かく決められていることが普通です。

ペットの種類だけでなく数は2匹まで可能など、ペットの数についても細かく決められているのは、無用のトラブルを回避するためでもあります。

 

無断のペット飼育は契約解除の原因になる

ペット関連のトラブルはかなり多いです。

例えば、ペットは1匹だけといわれたのに勝手に何匹も飼っているとか、そもそもペット禁止なのに勝手に飼っている入居者がいるとか、ペットの鳴き声がうるさくて隣人同士の仲が悪くなるといったものがあります。

ペットについての決まりは、契約やマンション管理規約によって定められています。

勝手に許可なくペットを飼えば、契約の解除やマンションの規約違反になりますので、退去の原因になります。

 

ペットを飼っている人はにおいに注意

ペットを飼っていない人からすれば、ペットを隣人が飼ってるかどうかはすぐ分かります。

ペットを飼っている人は気付かなくても、動物はにおいが強いのですぐ分かります。

退去の際もにおいだけは残ります。

同じ部屋でもペットを飼うかどうかで条件が変わることがあります。

ペットを飼う場合は、敷金が1か月から2か月分多く必要になるのが普通です。また、ペットを飼う場合は月の賃料が数千円分上乗せされることもあります。

 

可愛がるのは飼い主ばかりで、他の人は他人が飼うペットに興味がありません。

そのことを認識していないとペットが原因でトラブルに巻き込まれます。

 

都内には富裕層向けのペット可物件がある

都内の物件を調べていると、富裕層向けのペット可物件が見つかることがあります。

富裕層向けのペット可物件では、ペット専用のシャワーやペット用の部屋みたいなものが用意されてたりします。

そういった物件は、医者や会社経営者等の高所得者層に人気で、設備が大型犬にも対応しているようです。

賃貸物件だと大型犬可という物件はあまりありません。

 

ペットと一緒に暮らすのであれば、アパートやマンションよりも一戸建ての方がトラブルは少ないです。

アパートやマンションは、集合住宅なのでペット可の物件は少ないですが、一戸建てならアパートやマンションよりは多いです。

特に持ち家の場合は、一戸建ては集合住宅と違ってペットの飼育については比較的自由です。

 

まとめ

・ほとんどのペット可物件は、小型犬、猫、金魚といった小型動物に限定されている。

・ペット可物件でも、物件によって飼っていい動物の種類が分かれる。

・ペットトラブルは多く、年々増加している。

・賃貸住宅で許可なくペットを飼うと契約解除の原因になる。

・ペットを飼っている人はにおいで分かる。

・富裕層向けのペット可物件もある。

・ペット対応の物件は、相場より高めに設定されることが多い。

  • この記事を書いた人

侍従川

横浜で不動産仲介業とァイナンシャルプランナーをしています。

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不動産だけでなく、ライフプランの相談にも対応してます。

担当:不動産、ライフスタイル、投資、雑用

追加:写真、資格、名所めぐり

資格:宅建士、管業、簿記1級、1級FP技能士、貸金、社労士、高所作業車

有酸素運動で脳を活性化させて予備試験に挑戦してます。

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