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あじさい寺として有名な「長谷寺」の散策

投稿日:2018年6月1日 更新日:

鎌倉の長谷にある「長谷寺」というと、本尊の十一面観音菩薩像と四季折々の様々な花が有名です。

長谷寺は、鎌倉八景の一つにも数えられています。

高台からの眺望は、由比ヶ浜海岸が見え、逗子マリーナや三浦半島も望めます。

長谷寺はあじさい寺としても知られており、6月のあじさいの時季には、多くの観光客で賑わいます。

長谷寺について

長谷寺の本堂に安置されている十一面観音像は、日本最大級の木造の仏像です。

正式には、海光山慈照院長谷寺といい、鎌倉有数の古刹として知られています。

長谷寺は、坂東三十三観音霊場の第四番札所でもあります。

 

縁起では、開創は天平8年(736)で、大和長谷寺の開山である徳道上人によります。

寺伝によると、開山の徳道上人が大和国(奈良県)初瀬の山中で見つけた樟(くすのき)の巨大な霊木から、二体の観音像が造られ、一体は大和長谷寺の観音像となり、残る一体が衆生済度の願いが込められ海に流されたといいます。

その後、三浦半島の長井浦(現在の初声あたり)に流れ着いた観音像を遷し、建立されたのが長谷寺です。

 

自分の家は鎌倉市内にありますが、長谷寺までは遠いので電車で行きました。

長谷駅を下車して北に歩くと「長谷観音前」の交差点に出ますが、交差点を左折すれば長谷寺です。

江ノ島電鉄の長谷駅から徒歩5分と紹介されてましたが、人が多過ぎて実際に歩くともっとかかるかもしれません。

 

境内に入るには山門の横にあるチケット売り場で拝観料を支払ってチケットを購入します。混雑し始めると整理券が配られます。

長谷寺の山門とお馴染みの赤い提灯

 

山門前にある境内図です。

鎌倉中でも見どころが多い寺院なので一通り回るだけで1時間かかります。さらに紫陽花の時季は混雑がひどいです。

 

観音堂・地蔵堂・鐘楼

本堂の観音堂には、本尊の十一面観音菩薩が安置されています。

資料では、本尊の十一面観音菩薩像は高さが9.18mになる日本最大級の木造の仏像です。

本堂内は撮影禁止のため観音堂の外観です。

観音堂の隣にある阿弥陀堂には、阿弥陀如来坐像が安置されており、源頼朝の厄災を除くことを祈願して造られたと伝わっています。鎌倉六阿弥陀に数えられています。

 

長谷寺には、地蔵堂、千体地蔵尊があります。

ここだけでなく、寺の敷地内には地蔵がたくさん安置されてます。

 

長谷寺の鐘楼には、文永元年(1264)の銘があり、常楽寺、建長寺に次いで鎌倉では三番目に古い梵鐘です。

現在、鐘楼に吊るされている梵鐘は、昭和59年に新しく鋳造されたものです。

 

見晴台の眺望

途中の路でいろいろな花や植物を見れます。日本の庭園や寺院と苔はよくあいます。

苔が生えているとホッとします。よく見ると小さな三体の地蔵がありますが、こんな感じで敷地内にはたくさん地蔵が安置されてます。

 

山門から本堂まで階段を上っていくため、本堂近くの見晴台からの眺めも良いです。

見晴台からは、由比ヶ浜海岸や材木座海岸を一望できます。逗子マリーナや三浦半島も見えます。

景観案内図には、光明寺や森戸海岸、城ヶ島も見えるとありました。ただ、湿度が高いこの時期ははっきり見えません。

 

眺望散策路の途中から見た街です。高台なので眺望はよいです。

 

長谷寺の植物

長谷で有名なのはあじさいですが、他にも境内で四季を通じて様々な植物を鑑賞できます。

 

桜、藤、躑躅、牡丹、山吹、大出毬、シャクナゲ、小出毬、金糸梅、白木蓮、こぶし、馬酔木(あせび)、海老根、三寸菖蒲、五月、三つ葉躑躅、吉野躑躅、山野草

 

あじさい、花しょうぶ、さるすべり、芙蓉、百合、凌霄花(のうぜんかずら)、岩煙草、むくげ、匂蕃茉莉(においばんまつり)、山野草

 

萩、桔梗、シュウメイギク、彼岸花、子福桜、ほととぎす、つわぶき、紅葉、山野草

 

蠟梅(ろうばい)、万作、水仙、福寿草、ツバキ、木瓜(ぼけ)、梅、山茶花、山茱萸

 

長谷寺の花 開花情報

 

あじさいの径

あじさいの径のあじさいが見事でした。

満開までは少し早いと思いましたが、見事に咲いてるあじさいも多いです。

 

6月1日だとまだ生育の途中といった感じのものも多いです。

 

ガクアジサイが思ったより多い印象です。

 

あじさいの時期は30分以上待つことも珍しくないので、少し早起きして来ました。開園と同時に入ると人が少ないので狙い目です。

 

久米正雄の像です。久米正雄は、長野県上田市出身の俳人、作家です。鎌倉ペンクラブの初代会長を務めました。

 

高山樗牛住居碑です。

高山樗牛は、明治の評論家・思想家・文学者でしたが、長谷寺の境内で三十一歳という若さで亡くなりました。大仏次郎等の文化人が発起人となって碑が建てられたそうです。

 

アクセス

長谷寺の最寄り駅の江ノ島電鉄「長谷駅」です。

 

所在 神奈川県鎌倉市長谷3丁目11−2
アクセス 江ノ島電鉄「長谷駅」徒歩5分
開門時間 3月~9月:午前8時~午後5時(閉山午後5時30分)
10月~2月:午前8時~午後4時30分(閉山午後5時)

 

 

駐輪場あり:自転車のみ(バイク不可)

駐車場あり:普通車30分300円・大型車30分1000円

駐輪場は入口の前に、駐車場は寺の隣りにあります。

 

長谷寺のまとめ

・長谷寺は、奈良時代(736)に創建された鎌倉でも由緒ある寺院。

・本尊は十一面観音菩薩で、坂東三十三観音霊場の第四番札所。

・地蔵堂の周辺には、たくさんの地蔵尊が安置されている。

・見晴台からは、由比ヶ浜や材木座海岸が一望できる。

・あじさい寺として有名で、境内には長谷寺で命名された新しいあじさいが見学できる。

・アジサイ以外にも四季を通じて花を楽しめる。

・あじさいの時季は、混雑で1時間以上待たされることもある。

  • この記事を書いた人

おぐに

歴史と旅が好き。休みの日は、ツーリングや観光していることが多いです。

神奈川県の観光地を紹介していく予定です。

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