神奈川県三浦市には、「剱崎(つるぎざき)」と呼ばれる絶景スポットがある。
三浦半島の南端に位置し、剱崎からは迫力ある岩場と海を拝める。
海水がきれいなので、釣りや磯遊びが人気。
剱崎は、かながわの景勝50選にも選ばれている。
剱崎の由来
剱崎を「けんざき」と呼ぶこともあるが、一般的には「つるぎざき」と呼ばれている。
剱崎の案内板
『剱崎の名の起こりは、徳川時代の萬治年間であるといわれている。徳川幕府の官材を積んだ五百石船が、この沖で暴風のため難波し、木材もろとも船は海底に沈んだ。そこで海南神社の神主が海に剣を投じて龍神の怒りを鎮めてもらおうと祈ると、すぐに風波が静まり、沈んだ官の木材がことごとく浮び出たという。それをくり船で磯に運んだという。これにより、この地を剱崎というようになったと伝えられている。
また、断崖の上に立つ灯台は、明治4年に点灯、震災で破損後、大正15年に再建され、千葉県野島崎灯台とともに東京湾の重要な灯台です。
環境省・神奈川県』
海南神社は、三崎港から市街地に入った場所にある。藤原資盈を祀っている三浦の総鎮守。
剱崎へのアクセス
・住所 神奈川県三浦市南下浦町松輪
・アクセス 京浜急行線「三浦海岸駅」下車、剱崎行きのバスで20分、「剱崎」バス停から徒歩10分
剱崎周辺には、コンビニはおろかお店自体がないので、買い物は三浦海岸駅前で済ませておくのがいいと思う。
電車の場合は、「京急 三浦海岸駅」で下車する。
三浦は、海鮮丼やまぐろ丼がおすすめ。せっかくなので海鮮丼を頼んだ。
2月~3月だと、三浦海岸駅前で河津桜が見れる。
剱崎バス停を下りると、周辺は畑が多く、剱崎も畑の中を歩いて行った先にある。
車で行く場合は、農道のような狭い道を進んで行く。
道が狭くアクセスも悪いので穴場かもしれない。また、きれいなトイレがないため、女性向きではないかも。
海水浴シーズンだと、周辺に個人の土地が駐車場として開放されたりする。
剱崎の奇勝
剱崎の海岸に出てみると、入り組んだ海岸線を形成していた。
剱崎海岸は、砂場の面積は少なく、あとはゴツゴツした岩場が続いている。
剱崎海岸の潮だまりでは、カニ、ヤドカリ、魚などのいろいろな生き物が見れる。
剱崎の岩場からは、房総半島が見える。乾燥していれば市街地が見えることも。
漁港側には多数のテトラポットがあった。
高低差がある岩場なので、歩くだけでも結構疲れる。
剱崎の海岸線は、入り組んだつくりとなっているが、迫力があって素晴らしい景色だった。
剱崎の海は、波が強く流れが速いため、子供が遊ぶ場所としては適さない。
そのかわり釣りをするには最高だろう。
海と船を見ているだけでも癒される。
剱崎の灯台
剱崎には、海岸を見下ろす地に灯台がある。
1866年に、欧米列強(米・英・仏・蘭)によって結ばされた江戸条約によって建設された一つとされている。
剱崎の灯台は、今も現役で使用されており、現在の灯台は2代目になる。
剱崎の海岸から見た灯台。
剱崎の隣には、間口漁港がある。
間口漁港は、釣り場スポットとして知られている。
かながわの景勝50選の碑
剱崎は、「かながわの景勝50選」に選ばれている。
三浦市では、盗人狩、城ヶ島、油壷が剱崎と一緒に選ばれている。
かながわの景勝50選の石碑は、灯台の下辺りの岩場に立っている。
岩場と同系色なので、意識しないと気付きにくいかもしれない。私は何度も前を通って気付いた。
剱崎は、「関東ふれあいの道 三浦・岩礁のみち」というハイキングコースの途中にある。
関東ふれあいの道は、関東一都六県を通る。
三浦市ホームページによる「関東ふれあいの道 三浦・岩礁のみち 1番コース」の紹介
剱崎のまとめ
・剱崎は、一般的には「つるぎさき」と読む
・剱崎周辺には、お店がないので三浦海岸など、途中にあるお店で買い物を済ませる必要がある。
・剱崎の眺めは、かながわの景勝50選に選ばれている。
・剱崎海岸近くには、灯台がある。
・剱崎は、釣り場スポットとして知られている。
・剱崎は、波が強く、流れも速いため、海水浴向きではない。