NISA、教育NISA、iDeCoなど、日本でも投資環境が整いつつあります。
投資というと「難しそう」「自分には関係ない」「ギャンブル」など、まだまだこういった声が多いのも事実です。
確かに知識が全くなければ難しく感じるでしょうから、初めのうちは仕方ありません。
全ての人が投資をする必要はありませんが、投資のスキルは学んでおいて損はありません。
また、知識がない人が投資を始めてイチかバチかなどと言っていれば、確かにそれはギャンブルといえます。
投資の中には、少額から始められるものもあります。
少額から初めて投資先に慣れてきたら、やがては様々なものに投資してみるのもいいかもしれません。
無理のない範囲で始めてみる
老後が年金だけで生活できないことが分かってからというもの、初心者向けの投資セミナーが連日盛況のようです。
投資経験のない人が投資を始めるきっかけとなるのが、こういったセミナーです。
ただし、セミナーで投資について学んだとしても、行動に移すまではいかないケースも多いです。
投資には様々なリスクがあり、複雑な金融商品を理解しないで購入したり、始めるのは危険です。
私も大学生の頃にバイトで貯めた30万円で投資をはじめ、学業そっちのけで100万円以上殖やしました。しかしその後、ステップアップだとばかりに仕組みを理解していない商品に手を出してしまい、3日で全てを失ったことがあります。
株式は、通常は単元以上からでないと始められないので、投資を始めるにあたって最低でも50万円以上かかるものがあります。
高額な商品は最初のうちはハードルが高いので、安く買える金融商品で初めてみるのがいいでしょう。
証券会社によっては、単元未満でも始められるものがありますし、投資信託なら500円から始められるものもあります。
投資信託なら無理のない範囲で勉強を兼ねて始められます。また、ネット証券であれば手数料も安く済みます。
証券会社のホームページを見るだけでもいろいろな金融商品があるのが分かります。証券会社によっては、セミナーにも無料で参加できたりします。
何より経済や金融市場に興味を持てば自分のためにもなります。
iDeCoやNISAなどの税制優遇がある制度を利用してみる
国民年金基金やiDeCo(イデコ)にNISA(ニーサ)は、税制上の優遇があります。
特にiDeCoや国民年金基金は、3つの税制優遇があるので、老後資金作りに最適です。
ただし、国民年金基金は対象が限られているので、iDeCoがおすすめです。
iDeCoは、確定拠出年金の個人型をいうのですが、もともと確定拠出年金自体は以前からありました。
確定拠出年金の特徴として運用を自分で行う点があるので、投資の知識が将来の格差を生むことになる可能性があります。
投資の知識がない人は預金や保険といった元本確保型のみのポートフォリオとなることが多く、投資の知識がある人は期待リターン5%以上のもので運用するなど、これが数十年後になったら大きな格差になることは間違いありません。
一方が25年後に1.3倍にしか殖えないのに対して、投資の知識があってリスクをとっている側が2倍以上となるなんてことは珍しくもなんともないので、老後の格差を生むわけです。
富裕層は投資をしている
お金持ちといわれる人々は、例外なく投資活動をしています。
富裕層はお金に稼いでもらうという事を実践している人たちです。
お金に稼いでもらうことは、運用することによって利息や分配金といったお金を得ることができます。
お金をうまく運用しなければ、インフレに対応することはできません。
手元にある300万円を金庫に預ければ20年経っても300万円です。もし、インフレが3%だとしたら20年で実質165万円の価値になってしまいます。
逆に3%で運用し続けていれば300万円は541万円になります。それでもインフレが3%では価値を維持しただけです。
資産運用を実践している富裕層と全くしていない層……、これでは富裕層と庶民の格差が縮まるわけがありません。
富裕層の多くは投資信託を含めた資産運用をしています。投資信託はそれだけで一つの株式を保有するよりリスク分散の効果があります。
投資信託は、みんなから集めたお金をいくつかの資産で運用するので、分散投資の効果があるのです。
定年後の人に対して日経新聞が行ったアンケートによれば、学んでおけばよかった1位は「投資について」だそうです。
若いうちから投資について学んでおいて損はありません。